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2017年8月11日 (金)

第382回

そうなってしまうのがわかる今日この頃。

名前は佐藤クン。
本人の希望もあり呼び名はジンジャー佐藤と言う。
まるでプロレスラーみたい、と言うと佐藤クンは悲しむ。
ジョニー大倉とかミッキー吉野みたい(ずいぶん古いが)、
とミュージシャンに分類するときっと喜ぶ。
事実、佐藤クンはドラマーで、憧れのドラマーが、
あのエリック・クラップトンが参加していたバンド、
「クリーム」のジンジャー・ベイカーなのだ。
この名前が出たことで、この話が結構昔の話だと察する人は、
音楽好きのそこそこの年齢に違いない。
佐藤クンのジンジャーはジンジャー・ベイカーのジンジャーには違いないが、
そこに行きつくいわれがほかにもある。

そう、佐藤クンは若いころのバンド仲間なのだ。
もうずっと会ってない、その存在すら忘れかけていたが、
先週のウィルキンソンの話で思い出したのだ。
佐藤クンは若いくせに生粋の生姜好きだった。
普通、若者で生姜好きってないでしょう、地味だし。

ひやしあめ、も大好物だが、
より本物の、生姜のすりおろしたカスが入っているぐらいを好んだ。
ちなみに「ひやしあめ」は関西だけかな、
今は瓶入りや缶飲料だけど、昔は駄菓子屋やちょっとしたところの店先で売っていた。

Hiy

当時、ようやくチューブ入りの生姜が出始めたころで、
佐藤クンは持ち歩いていたように記憶する。
でもって、何でも生姜味にしていた。
実際に見たことはないが、佐藤クンいわく、
トーストパンにも塗るらしい。

生姜、しょうが、って言うけれど、ジンジャーと呼べばまた違ってくる。
少しロックな雰囲気になる。
そんな佐藤クンの一押しが、ウィルキンソンのジンジャーエールだ。
カッコイイ瓶で、外国感満載だった。
佐藤クン、どこからこんなものを見つけてきたのか、
たぶん雑誌かなんかで、ロックスターのご愛飲だったんだろう。
ウィルキンソンのジンジャーエールは当時2種類で、
ドライと書いてあるのが甘口で、書いていないほうが辛口という、
なんとも紛らわしいラインナップであるが、
佐藤クンは当然辛口のほうである。

Wgin

これが本物だ~とか言って、グイグイいくのだが、
飲んでみると、その辛さに度肝を抜かれる。
味がわからないほどの刺激。
佐藤クン、よくこんなもの飲めるな、
と、コカ・コーラが精いっぱいの自分は驚いていた。
そして佐藤クンは、一口飲み込むたびに、
「ジンジャー!!」っと叫ぶのだが、
はじめは当然ウケ狙いだったと思うが、
そのうち、すっかり板についてちゃんとした癖になっていた。

これがジンジャー佐藤と呼ぶようになった、いわれである。

この歳になって、いや5年ほど前から生姜が大好きになった。
ようやく生姜の味がわかるようになったのかもしれない。
今の時期だと、そうめん、冷ややっこも生姜が薬味だし、
生姜醤油にすれば焼き魚にも合う。
先日、炭酸で割ってみたが、ウィルキンソンのようにはならないが、
使い方によってはイケると思う。
魚とか煮物系にもよく使うが、こちらは塊で一緒に煮る。
でもって、その生姜の塊を食べることにしている。
辛っ!、まさに生姜、けど美味しい、
慣れてきたらもっとぼりぼりいける感じがする。

そして、なぜか「辛っ~」の代わりに「ジンジャー」と叫びそうになった。

佐藤クン、どうしているんだろうか、
思い出したら会いたくなったが、
探すのはやめておこう。
この歳だからね、もし天国にでも出張してたら嫌だし。

犬が行方不明になるとき。その1

犬たちが自ら家出をすることは滅多にありませんが、
(たまにあるので油断はできません)
行方不明になることはけっこうあります。
飼い主さんにとっては、この行方不明はキツイものです、
考えようによっては亡くなることよりもキツイかもしれませんね。

そんな行方不明も原因がわかれば防ぐことができます。
他にもいろいろとあると思いますが、
行方不明になった要因を3パターン解説しますので、
ぜひとも参考にしていただけたらと思います。

まずは、共通事項から解説しましょう。
一番の原因は思い込みと油断です。
例えば、「うちの子は臆病だから」は「うちの子は豪胆だから」と、
同じぐらい行方不明になる可能性はあるし、
「放してもどこにもいかない」と「放したら帰ってこない」も、
同じように覚悟しなければなりません。
どんなタイプの子に何が起こっても、
行方不明になった事実は同じです。

もう一つの覚悟も付きまといます。
この覚悟はあきらめる覚悟ですね。
もう死んだと思う覚悟ではありません。
もう待ってやれない、もう探しきれない、
と言う覚悟です。
この覚悟に懺悔が伴うかどうかは極めて個人的な問題なので、
関与しません。
こういった覚悟をできる覚悟が常に必要です。

家から行方不明になる

最近はあまり見かけませんが、
それでも時折「家から脱走」の張り紙を目にします。
そもそも犬は定住型の生き物ですから、
たとえ門扉が開いていたとしても、
なにか特別な用事がない限り、住処を離れようとはしませんし、
かりについうっかり門扉から出ても、すぐに帰ってくるでしょう。
これは出てしまった外が不安なのではなく、
住処を開けることの不安が強いためです。
飼い犬ですから、ほかの誰かに乗っ取られるとかではなく、
潜在的意識がそうさせるようです。
それに外が不安で帰ってくる犬は、そもそも遠くにはいきませんし、
住処に対する依存度が高いので行方不明にはなりにくいと思います。

特別な用事とは外に怪しい敵がいることです。
この敵とは他の犬かもしれないし、他の動物かもしれません。
それに人の可能性もあります。車とかの機械の可能性はどうでしょうか。
そして多くの場合、その敵は近くではなく少し離れていて、逃げています。

怪しい度が大きくなるほど、確かめたい意欲も強くなるので、
懸命に出口を探すことになります。
こうなると普段なら絶対に出られないだろうと思っていた隙間や、
超えられないはずの柵も超えてしまいます。
そういった能力は本来その子が持っている能力なのですが、
普段の生活ではそういった能力を見ることはないので、
ついつい過信してしまいます。
もし、アジリティー競技をやっていて、
90cmのバーを楽々越えるところを見ていると、
そういった能力の見落としはないでしょう。

家にいられない理由があるときもあります。
何かしらの理由でパニックを起こしているときです。
パニック状態の時は冷静な判断ができませんね、
つまり後先考えずに、とにかくここから逃げようとします。
ただ、逃げ行く先が自分でもわかりませんから、
何も考えずに体力の続く限り逃げます。

パニックを起こす理由としてよく言われるのは雷ですね、
苦手な子は死にそうなぐらい苦手です。
他の家族のもめごともパニックになる要因です。
外部的であろうと内部的であろうとも、
とにかく群れが安定しないのはパニックの原因になります。

このようにして家の外に出てしまうのですが、
落ち着いたら帰ってくればいいと思うのは勝手な都合でしょう。
その時点で帰ってくるタイプの子は、まず家の外には出ません。
敵を追いかけるにせよ、パニックにせよ、
その興奮度が高いと現在地がわからなくなります。、
この時点では遠くないはずですが、
現在地がわからないということは、どこにいても遠いところなのです。
だから帰ってこれず、行方不明になります。

犬だらか帰れるはず、だと思うのは思い込みです。
当たり前のように教えないと、
どこからでも帰ってこれるようにはなりません。
また、そういったことを教えた記憶がなくても、
自然にそれが出来ているのだと思います。

犬に限らずですが、
外の世界を教えるのは帰り道を教えてからになります。
どこにいてもいつでも帰れると思えれば、
安心してどこにでも行けるのです。

家の周辺の散歩から、帰り道を教えます。
散歩に行かないのは論外、毎日じゃなくてもいいですが、
ほとんど散歩に行かないとしたら…この話は別の時に。
車で散歩できる場所に行くのも有りですが、
たまには無理やり家の周辺を歩きましょう。

決まり切った散歩コースは、
それ以外のルートなら家に帰れないことを教えてしまいます。
コースの変化はことのほか重要です。

このようにして、どこからでも家に帰れることを学ぶと、
家に対する依存度が増していきます、
そして行方不明になる可能性も低くなります。

続く。

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