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2017年3月24日 (金)

第363回

断捨離はけじめと旅立ち

息子の大学の卒業式に行ってきた。
本人は来てほしいとは思っていなかったようであるが、
大学の卒業式とやらを見てみたいのと、
そして少しばかり味わってみたかったので、
その気持ちは無視して行ってやった。

一時期、大学の卒業式に親が出向くのは、
子離れができていないなどと言って批判されていたが、
今はそんなこともないようなので、堂々と行くことができる。
それに通っていたのは子供だけれど、学費を払っていたのはこっちだから、
お客さん的な見方をすると、当然参加させてもらわないと、と思うのである。
それにしても、そんなことを考えると、
自力で通っていた学生さんたちは立派だと思う。
なかなかできることじゃない。
なるべく早く、返済免除の奨学金制度を作っていただきたい。
いずれこの国を背負っていく若者たちだから、
勉学にしろ、スポーツにしろ、遊びでも、恋愛もバイトも、
学費の心配なく打ち込んでもらえたらと考える。

期待していたのはハリウッドの青春映画に出てくる、大学の卒業式。
芝生のきれいな校庭でガウンと四角い帽子をかぶって、
シャレの利いた粋な学長のスピーチと明るく振る舞う学生たち。
現実は違った。一言で言うとあんまりだった。
公立の小中高学校と同じである、あの雰囲気だった。
重んじるのは厳粛と規律と公人の祝電と長く取り留めのないスピーチ。
卒業させてやった感と恩着せがましさは、
卒業後のエールにはならず、単なる脅しだけ。
小中高はともかく大学なんだから、
もっと気持ちよく卒業させてやればいいのに、と思うが、
もしかしたらここの大学だけか。

1か月ほど前のある日、
「車で荷物を運んでほしいと」息子が言う。
リサイクルショップで不用品を処分したいとのこと。
そう言えばやたらと部屋を片付けていた。
本人は否定、いや、否定と言うよりもその域に達していないと言うが、
傍から見たら間違いなく「オタク」属だ。
そんな話をすると、オチは「お父さんと一緒やし」で毎回決まるが、
そのお父さんも「その域じゃない」と思っている。

けっこうな荷物だ、よく集めたもんだ、
本にDVD、ゲームにフィギアとプラモデル。
何年分?と何円分?
それにしてもよくこれだけ部屋に入っていたな。
おかげで部屋は広くきれいになっていた。
でも本当にいいのか、処分して、レアものもあるみたいだし、
コレクションは歴史だからね、
オタクなんて言って馬鹿にするやつは、歴史も否定しているやつなんだ、
と自分のものじゃないけど、処分が気になる父。

「ええねん」とえらくあっさりと言う息子。
そうか、そう言うことだったのか、
4月からの社会人に向けてのケジメか。
旅立ちのための断捨離のようだったので、
もう何も言わないことにした。
なんだかんだ言ってちゃんと考えているのか、
と思うと、それなりにうれしく思い、
大量の荷物をせっせと車に運んだ。

量が量だけに、査定に時間を要した。
査定額を受け取りに行って戻った息子が「けっこうあったわ」と言う。
別に金額を聞く必要はないので聞かなかった。
お年玉ももうないし、人生これからもっとお金も必要になってくるし。
とにかくその心意気を尊重してやりたかった。

それから数日後、整理された息子の部屋に、
真新しい最新のゲーム機が箱と一緒に置いてあった。
えっ?!そう言うこと?
う~~ん、しっかりしていると言えばしてるわな。
ショックがっていいのかどうか、卒業式が終わった今も悩んでいる。

Ps44

フリースタイルの演技
ディスクマネージメントの極意その9・最終回

実際の演技にディスクマネージメントを計画する

考え方と取り組みがわかり、
体が自然に動けるように動作の練習もしたら、
実際の演技にディスクマネージメントを計画します。
と言うことは、あらかじめルーティーンを決めておくことになりますが、
こう言った取り組はその演技がアドリブ的であっても、
あるいは急な計画の変更であっても、
十分に対処できるので心配ありません。
ただ、ルーティーン全体が初めから計画性のない、
即興性の大きい内容であった場合、
ディスクマネージメントも即興性が高くなるので、
優れた精度を確保することが難しくなるでしょう。
よって、とりあえずは仮でもいいので、ルーティーンを確定させることを勧めます。

計画図を作る。

犬と共に考えたルーティーンを部分的に実行します。
そして手持ちのディスクが少なく、あるいは無くなったときに、
一旦ルーティーンを止めて、紙にディスクの散らばっている位置を作図します。
縮尺に精度は必要ありませんが、
スロワーを中心に大まかな距離と角度に明示します。(例えば色付きで〇を書く)
それぞれの印にキャッチの種類(トス、オーバーなど)も書いておきましょう。
犬がディスクを咥えたままの時は、
その動線の方向に矢印を書けばいいでしょう。
一概に言えませんが、2分ほどの演技では概ね7~8枚の紙が必要になります。

同じルーティーンでもディスクの散らばる位置が安定していないとすれば、
それはルーティーンの完成度が低いと言えますので、
まずはそこの精度を向上させましょう。
また、風などの影響を受けて安定しない場合は、
安定する条件を見計らって実行しましょう。
ディスクマネージメントを施すことによって、
演技の質は向上しますが、
精度に貢献することはあまり期待できません。

よりよくなるように計画する。

計画図が作成できたら、
どうのようにディスクマネージメントを施すかを計画していきます。
ディスクを拾い集めるなら、その順番の動線を明記します。
そして、拾い方の姿勢や演出的アクションもできるだけ細かく示します。
多くの場合、次の計画図になるときはルーティーンの流れも変わるときなので、
その流れに添えるようにわかりやすくしておきましょう。

この計画の段階でトリックの位置やスローの方向を、
ディスクマネージメント的(ドロップ位置の調整も含む)
にすることがありますが、
そのような場合は改めて変更後の計画図を作成しましょう。

エアー練習をする。

計画図に指示が書き込めたら、実技の練習をします。
まずは犬と一緒ではなく、犬を使わないエアー練習をします。
エアー練習ではレトリーブができませんので、
スロー系はスローするにはしますが、
犬がディスクを手元までもって帰ってきた設定で、
予備のディスクをもう一枚持っておくといいでしょう。
例えば、5枚のルーティーンでそのうち2枚がスローなら、
初めに7枚のディスクをもって練習するということです。

スローの後にオーバーと言った具合に、
ディスクを途中でドロップさせる場合は、
既定の長さのスローはせずに、そのドロップさせる位置までのスローにします。
こうすることによってより実践的なディスクマネージメントが可能になるでしょう。

エアー練習は犬の動作を想像することが重要です。
それはキャッチの合間の動作もそうですし、
犬にWaitやSitなどの指示を与えた場合もエアーとしての練習が必要です。

ビデオ撮影する。

エアー練習を十分に行ったら、犬と共に演技し、
それをビデオ撮影します。
ただし、最初から演技全編を撮影せずに、
計画図を作るときのように小分けにするといいかと思います。
キャッチミスがあまりにも多いと、
ディスクマネージメント的シュミレーションは意味を持たなくなります。
ミスキャッチはディスクマネージメントの計画を台無しにしてしまうのです。

小分けにした精度の高いビデオを連続して見ると、
流れの切り替わり時や全体の印象がより適切であるかが見えてきます。
もちろんこの時点で演技の変更を余儀なくされることもありますが、
それはより発展的だと考えればいいでしょう。
撮影はできる限りあらゆる方向が望ましいです。

連続した演技の撮影はルーティーン全体を検証するときに行うので、
今の段階では必要ないと思います。
それにまだまだ発展的変化をしていく段階だと考えればいいでしょう。

ビデオ撮影は推奨します。
それは演技を客観的に見ることが現実問題として、
プレーヤーはできないからです。
それに往々にして実際に見ている側と演じているプレーヤーとでは、
見え方に大きな差があります。
表現するが主体ですから、この差は厳しいものになります。
そしてこの差を埋めるためには、
プレーヤーが自分を客観的に見ることのできる能力が必要なのです。

今回でディスクマネージメントは終わりになります。
フリースタイル講座も終盤になってきました。
残りはパフォーマンスと演出になります。
ご期待ください。

そうそう、言い忘れ、
エアー練習も音楽を使うといいですよ。
完璧なエアー練習を音楽付きで見ると、
あたかもそこに犬がいるような錯覚に襲われることがあります。
そこまでの精度が練習の段階で必要とは思いませんが、
それはそれで面白く楽しいものです。
挑戦する価値ありですね。

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