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2017年3月31日 (金)

第364回

プリンターが壊れた

タブレットに続き今度はプリンターが壊れた。
なんてこったい、などと江戸風に言ってみたくなるが、
人生、何かにつけてこう言ったことは続くもので、
たとえば小学生のころだと、運動会が雨で2回連続中止になったり、
大人になってからは、買い物に行ってお目当ての店が臨時休業で、
近くの代わりの店も休みだったりする。
家の電球が切れたので買ってくると、
きまって他の電球が切れたりもする。
不幸だとか試練だとかじゃない、
わりと「もう」ですみそうなプチショックがほとんどだが、
今回の事件だけは少しばかり様子が違った。
・・・事件、なんて言ってますが…

機械ものだから壊れるのは仕方がないと思っている。
もちろん機械ものに限らずだが。
問題はどんなふうに壊れるかによって、影響の大きさに差が出ること。
とうとう壊れたか、長い間ご苦労さん、もうゆっくり休んでくださいな、
なんてことを言われる壊れ方もあるし、
もう壊れたのか、不良品だな、なんて時もある。

今回の壊れ方は良くなかった、
えっ、今?、それはないでしょ、と言う壊れ方だった。
前日どころか、直前まで普通に3枚プリントしたら、
それで壊れて残り6枚プリントできなかった。
どうしても必要な6枚だったから、何とか応急処置でもしたかったが、
それをも許さない壊れ方だった。
つまり俗に言うウンともスンともだ。

確かに今日びのプリンターはよく壊れるし、
本体価格もそれなりに安くしている。
消耗品のインクカートリッジ2個分で本体が買えたりする。
おそらくプリンターとはそう言うものなんだと思う。
構造上耐久性が見込めないのではないか。
ただしこの話はインクジェットプリンターのことであって、
会社のレーザープリンターは故障知らずだ。

これはいい、へんに欺かれるよりはよっぽどいい。
壊れること自体には怒っていないのだ。
怒っているのはその壊れ方だ。突然はダメでしょう。
重要な商談中の人もいるんじゃないの、

「今ここで見積もり書印刷して提出しますので、ぜひともわが社に‥‥」

「ほう、ここでってどういうこと?」

「ハイ、プリンター持参してきました」

「でもここには電源コンセントないよ」

「大丈夫です、バッテリーで動くので」

「お~お、それはすごい、」

必ず契約してくれそうですが、せっかく出したプリンターが、
3枚だけ印刷して壊れたらどうします?

「まぁ、いいですよ、社に戻られてから改めて作って、
郵送で送ってください。」

なんてこと言われて、2~3日もたもたしているうちに他所に仕事取られる。

「あ~なんてこった、あの時壊れなかったら契約できたのに、
壊れるんだったら前もって言えよな、ったく」となる。

そう、突然壊れたことに怒っている。

昔のプリンターは壊れる前兆があった。
ペーパーが詰まったり、印刷がかすれてクリーニングをしたり、
プリンターだけじゃなくすべてのものに壊れる前兆があった。
その前兆がわかっていたら、重要な時には別のものを用意したり、
もしかしたら新しいのを買っていたかもしれない。

前兆なく突然はダメだ、許されるべきでない。
ここらはもしかしたら、デジタル機器の大きな弱点かもしれない。

翌日、取り扱い説明書のエラーの項目を見ると、
ほかのエラーには対処方法が載っているが、
このエラーには対処法がないようである。
オレンジのリセットランプの点滅回数で故障の種類がわかる。
サポートセンターに電話すること、とあるので電話すると、
やはり修理が必要のようで、費用はなんと送料別で15.000円ほどと言う。

そんなバカな、
だって最新の新品がアマゾンで21.000円だぞ。
「そんな費用で修理を頼む人いますか」と尋ねると、
あまりおられません、とすんなりと言うので、
ちょっとムカついてしまって、
そんな若い女性のオペレーターさんにオラオラ当たって申し訳ないけれど、
怒りは収まらず、「壊れる前兆が必要」論をぶちまけると、

「そこも含めて申し訳ありませんでした」
と言ってくれたので、
新しいのを買うことにした。

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おやつの罪

ほぼ1年前に?した「おやつの話」の別バージョンです。
以前はおやつとドッグトレーニングの話でしたが、
今回はおやつと健康の話です。
私は獣医ではないので獣医学的な見解ではありません。
あくまでも犬の飼育者としての経験からの見解です。
ただ、多くの獣医師さんは同調してくれると思っています。
このことで直接詳しい話し合いをしたことはありませんが、
たぶん獣医学的見解と大きな差はないはずです。

生命体として犬は丈夫な動物だと思っています。
いきなり…なんですが…
つまり簡単には死なない、ってことですね。
これは人と似ています。
しかし、人と明らかに違うところは、
一線を超えてしまうとあっという間に死んでしまうことです。
これは元の寿命の設定がちがいますから、そうなると考えています。

一線を超えるとは、例えば温度であったり、
細菌感染であったりします。
交通事故などの強烈な外圧もその程度は一線と呼べるかもしれません。
だからほんの数時間前まで普通に元気にしてたのに、
たった今間際にいるなんてことは頻繁にあります。

超えてはならない一線は犬の周りにたくさんあります。
それは外であったり内であったりします。
外とは外的要因で内とは健康を直接司る体内のことです。

犬は人の7倍の速度で生きます。
よって内で起こったことも7倍の速さで進行します。
一線を超えてしまってからも7倍ですから、
人とは比べられないほど早く逝ってしまうのです。
もちろん、この7倍は一線から引き返すときや、
健康を取り戻すときにも働きますが。

さて、肝心のおやつ、ですが。
率直に申しまして、犬にとって必要なものではありませんね。
人と違って食べることはダイレクトに生きることで、
食に関して癒しや文化、楽しみとは結びつきません。
かと言って味がわからないわけではなく、好みもありますが、
食の内容によって心が不安定になったりはしません。
もちろん食べれないのはダメですが、
ちゃんとした物をしっかりと食べていればおやつは不要になります。

おやつで犬に好かれようと言う魂胆は前回の話なので、今回はしません。
ここで決まって出てくる話が、
「でも、ウチの子おやつ大好きですよ」なのですが、
その存在を教えたら誰だって好きになりますよ、
かと言って、今からその存在を消しても、
そのことで犬が死んだり精神的に不安定になったりはしません。
昨日まで5年間与えていたおやつを今日から辞めても、
もちろん「なんで?」と言う文句は言ってきますが、
それが原因で暴れたりすることはありません。

あえて言うならば、おやつと普段の食事の区別は難しいです。
おやつは別腹だとか言うのは人だけです。
食べることはすべて食事ですから、
ほんの一握りのおやつは「なんでこんなに少ないねん」以外に思いません。
だからいくらでも欲しがるじゃないですか、キリなく。
「さっき朝ごはん食べたし」も説明が難しいです。

きっと動物人間にもおやつは必要ないのでしょう、
だからおやつの定義が成立しないので、
犬にも教えられないし、
人は都合よく、食事で賄えない栄養を補う、空腹感を減らす、
リラックスと楽しみのために、人と仲良くなるために、
などとそれらしい理由をつけますが、
犬にもそれらしい理由をつけておやつを与えることに正義感を持つと、
残念ながら内にある一線を簡単に超えてしまうことになりますよ。

犬たちは胃腸も丈夫です、しかし同じように一線を超えれば弱いです。
胃と腸のどちらがデリケートなのかはわかりませんが、
どちらかだけに不具合があるのではなく、
多くの場合その両方にあるようです。セットだと言ってもいいぐらいです。
これは犬だけの特徴かもしれませんが、
胃と腸は休めることによってその状態を保っています。
狩猟動物の名残でしょうか、
一度に大量の食物をとる生き方をしてきたからだと思えます。
大量に摂ってそしてしっかりと休めるが肝心です。
下痢やおう吐の特効薬は絶食です。
とにかく胃腸を休めることです。
休めてから薬物治療がベストでしょう。

食欲は生きる力ですから、胃に自身がそれを制御するのは難しいですが、
重症の胃腸疾患の時には自ら絶食を決行します。
あまりにも長く食べないので、そのことで死ぬのではないかと思うほど絶食します。
そんな犬を飼い主さんは見守らなければならないので、
辛い事この上ないでしょう。
しかし、それが最善策ですから、耐えるしかないのです。

胃腸を休めると言うのは食物を摂らないということです。
食物を摂取すると消化するために体が反応します。
つまり見た目は休んでいても、内は働いているということです。
食事の後にどれほどの休息が必要かはわかりません。
しかし、12時間ぐらいでないことは確かでしょう。
おそらく丸一日、ぐらいではないかと考えています。

そう考えると、理想の食事回数は一日に一回となりますが、
その根拠は確かではありません。
ただ、おやつを頻繁に与えれば胃腸の休息時間が無くなることは確実です。
量の問題ではありません。
無関係ではありませんが、少しでも食物が入ったら内は働きだします。

犬たちが胃腸障害を起こす一番の理由はストレスでしょう。
おやつが直接的原因ではありませんね、
それはおやつがおやつと言う認識ではなく、
量の少ない食事だからです。
もちろん先ほどからの話のとおり、おやつは胃腸障害の元ですが、
直接原因はやはりストレスだと思います。

たとえ軽くても胃腸障害を起こしているときにおやつを与えると、
胃腸の休息になりませんから悪化することは明らかです。
ここで問題なのは、おやつが食べられるから大丈夫と判断してしまうことです。
コップの水はあふれる前に予防しなければ、
あふれだしてから止めることはできないのです。

腸は激しい下痢です、大腸炎を伴うと出血しますし、
脱水症状になることがあります。
胃は嘔吐ですが、状態としては下痢よりも嘔吐の方が一線を超えやすいです。
まず、恐怖の胃捻転があります。
嘔吐は相当な筋力と体力を使いますし、
実際体力を使いすぎてそのことで死んだ犬たちがいます。
それに吐くは本来の胃の動きとは真逆ですから、
胃をぶら下げている靭帯が急速に伸びきることにつながります。
これが胃障害から発症する胃捻転です。
さらに嘔吐は直接胃粘液を出しますから、
下痢による脱水とは進行速度が違ってきます。
特に水を大量に飲んで嘔吐を繰り返す場合は注意が必要です。
200ccの水を飲んで嘔吐した時には倍の400ccの水分を放出してしまいます。
これを数回繰り返すと脱水によるナトリューム不足で、
一気に一線を超えてしまいます。

おやつは怖いですね、
特に胃腸障害を患わっているときは一線を超えるボタンを押しているようなものです。
でも現実は、それでもおやつを与えてしまいます。
犬たちの命を軽く見ているわけでもなく、
よくないこともわかっているのですが、
それでもおやつを与えてしまっています。
それはなぜでしょうか、
犬が喜ぶから、そりゃ喜びますよ、食事ですから。
嬉しそうになついてくれるから、
飼い主さんだからどんな時も嬉しそうになつくでしょう。

違います。
それでも犬たちにおやつをあげるのは、
飼い主さん自身がおやつに依存しているからです。
依存症と言ってもいいぐらいです。
犬たちのためにおやつをあげているのではなく、
おやつをあげる自分のためにおやつをあげているのではないでしょうか、
冷静に考えればそれが必要でないことがわかります、
健康な時はまだしも、そうでない時にこそ必要でないのに、
我慢できなくなります。
言い方悪いですが、それは明らかな依存症の症状です。

おやつをあげることを誰かに、あるいは自分から禁止されて、
心が苦しいのなら間違いなく依存症だと思ってもいいです。
犬たちの問題ではありません、飼い主さんの問題です。

おやつあげたい症候群が一線を超えます、
どうか超えないようにしてやってください。

久々の厳しい話でした~
説得力、ある?
ご意見賜ります。特に獣医さんからの意見がうれしいかな、
でも、やっぱいいわ、返事がちょっとじゃまくさい、
なんてことを‥…言うかそう言うこと。

いいんですよ、この話は信じれる人だけが信じてくれれば。

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