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2017年3月17日 (金)

第362回

あかんやろ、今年のお水取り。

春めいてきました、夜はまだまだ寒いのですが、
それでもどことなく風が温かく何とも言えぬ妙な、
それでいて少し不気味なそんな春先が心地よろしいです。

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2016、昨年のお水取り、火の粉の滝がメインイベント

さて、こうなると恒例の奈良東大寺二月堂のお水取りに出かけようとなりまして、
2週間ほど続く東大寺の僧侶の修行でありますが、
参拝者にとってはイベントに違いありませんで、
一番盛り上がる大松明の12日がちょうど日曜日と重なりますので、
自然とこの日に出かけることになったのであります。

もちろん例年大変な混雑でありまして、
厄除けの火の粉を浴びられる場所にはたどり着けませんが、
それでも風の具合によってはその火の粉の火の消えた、
ススのようなものは飛んでまいりまして、
厄除けの効果があるものかわかりませんが、
一応浴びることができます。

ところがどうでしょうか、
二月堂に向かう参道、
二月堂まで100mと言うあたりで通行規制が引かれておりまして、
そこから先へは進めないことになっております。
案内説明をするのはガードマンだけではなく、
奈良県警の警察官も大勢いて、
なんとも物々しい雰囲気であります。
昨年も12日の大松明の日に来ているはずですが、
このようなことはまったくございませんでした。

Dsc02338

おそらく、察するに昨年に何か不具合があったに違いありません。
混雑で誰か怪我人が出たとか、はたまた尋常じゃない人の数によって、
大松明を見ることができなかった人たちが、
クレームをつけたとかです。
そうでないと、こんな大掛かりな警備はしないと考えるわけです。
普段なら人の集まるところに集まってくる奈良公園の鹿も、
この雰囲気にたじろんでおります。

Dsc02339

言うまでもなくここの位置では火の粉のススはおろか、
松明そのものも見ることはできません。
「どうするんだろう」と気をもんでおりますと、
いいタイミングで説明のアナウンスが入ってまいります。

それによりますと、300名ほどでグループを形成し、
そのグループ単位で歩きながら松明を見るということであります。
グループとグループは十分な間隔をあけて事故を防ぐと申しております。
そうなると心配なことがございます。
この日は松明がその数だけ一斉に並ぶことになっておりまして、
いわゆる新聞やニュースなのどによって紹介される、
お水取りイコール「火の粉の滝」の画ですが、
総演出時間はその他の日の1本づつ登場するときよりも短いことになります。
となれば最初の方のグループは見ることができても、
後ろのグループが二月堂に差し掛かるときには、
松明が終わっている可能性がございます。
冒頭に申しました通り、イベントでございますから、
「火の粉の滝」を見ずしてお水取りを見に来たはありえません。

私たちのグループは前から3番目のグループになりました。
グループごとに牧場の羊みたいにロープ策で仕切られています。
確かに、数えていませんがざっと300人はいるでしょう。
3番目は微妙な位置です。
もしかしたら見れるかも、と言う位置になりますから、
ここであきらめて帰る決断ができないのでございます。
事実、春先とはいえ寒空に立ちっぱなしですから、
この状況に我慢できず怒られて帰られる人もございます。
後ろを覗き込みますとグループはゆうに10を超えていそうです。
暴動が起きるのではないかと心配になります。

そんな時、松明登場時間が迫ってまいりますとまたアナウンスがあり、
参拝方法の説明がございます。
それによりますと、なんと、1松明1グループで参拝するとのことです。
そのグループが二月堂の下を通過するときに、
松明が一本、二月堂の檀上に現れるというあんばいだそうです。
本日の松明は全部で11本ですから、
11グループまでは一応松明を見ることができそうでありますが、
肝心の「火の粉の滝」はどうなったのでしょうか?
壇上に松明が並ばないのなら今日見る理由はありませんし、
そもそも僧侶たちの修行ですから、それをただ見に来た人たちの都合に合わせて、
変更してもいいのでしょうか。
などと考えるのですが、本心は「火の粉の滝」をカメラに収めたいだけです。

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ようやく隊列が動きますと、こんどは動いた隊列を乱れさせないために、
警備の人が大声を張り上げます。
見られるか見られないかの心情での待たされでございますから、
我先にと早足になるのは致し方ないことです。
かと言ってそれを許してしまいますと、今日やってきた努力は水の泡となります。
「先導の警備員を追い抜かないように」とさらに怒声ともとれる対応ですが、
参拝者たちには届いておりません。
そしてとうとう、人間バリケードとなるのでございます。
警備員数名が隊列の最前列で手をつなぎ、
参拝者に背中を向けゆっくりと前進していきます。

この人間バリケードに出くわした途端、情緒も何もなくなってしまいますが、
ここからは階段の登りとなっておりますので、
休む間もなく転倒注意勧告が行われます。
ようやく松明が見られるところまでやってまいりますと、
ほとんど全員がカメラの用意をしますが、
今度は絶対に立ち止まらないようにと急かせるのでございます。
松明は隊列の進み具合を確認してか、それに合わせて舞台の端から移動してまいります。
そして端っこに突き出した松明の下を隊列は進んでまいりますので、
一応わずかながらに火の粉らしきものは歩きながら浴びることができるのでございます。

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一本だけだとこんな感じです。

次の松明を振り返って眺める余裕はございません。
この時点で、もはやさすがに誘導されることはございませんが、
ほとんどの人の帰路を急ぐ心理に押されて、
ひたすら参道を下ることになるのでございます。

厳かさは欠片もない、イベントとしても貧弱で、
昨年とは打って変わったこの状況に、もはや来年の期待はできず、
落胆と共に帰路の駐車場へとたどり着きますと、
おびただしい数の観光バスが止まっております。
どうやら原因はここにあるようでございます。
なるほど、確かに隊列の中にも外国の人がたくさんおられました。
アジア系だけでなく欧米諸国と見受けられる方も目立っておりました。

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ざっと数えて30台以上

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こちらは奈良県警のバスです、全部で7台。

お水取りは752年に始まって以来、今回で1265回目でございますが、
その間一度も休むことなく続けられてきました。
東大寺が焼失した時も、応仁の乱、関ヶ原の合戦の時も、
明治維新の時も太平洋戦争の時も、
飢饉や大災害の時もであります。
それだけ続けられた理由は決まり事にこだわらず、
時代時代に求められることを取り入れてきたからだと思うのであります。
お目当てがかなえられなかったので残念と言えば残念なのですが、
そのように考えますと、海外の観光の人に合わせて重い慣例を替えてしまう柔軟さこそが、
長く続けられてきた理由ではないかと思うのでございます。

でもやっぱり「あかんやろ」。

フリースタイルの演技
ディスクマネージメントの極意その8

実践的な練習

ディスクマネージメントは考え方と取り組みで対処できますが、
それでもやはり練習は必要です。
もちろん練習と言ってもできないことを出来るようにする練習ではなく、
考えたことやとっさの判断に体の反応を素早くすることと、
そう言ったことに慣れるための練習となります。
またこの練習は短いスパンで定期的に行う必要はありません。
ある程度慣れてしまえば、ルーティーンンを練習する中で、
ディスクマネージメントも同時に考え動ける練習ができるはずです。
これが習慣化すればそれがベストだと言えます。

落ちているディスクを拾う練習。

概要
ディスクを10枚持って後ろ向きに立ち、
見えないように後ろ側にその10枚のディスクを無作為に10m以内で投げます。
全部投げ終わったら振り向いて、散らばっているディスクを拾い集めます。

詳細
〇ディスクを無作為に投げると言っても、ちゃんと練習になるような投げ方をします。
同じような場所に固まるのでは無く、縦と横の距離がバラバラになるようにします。
そうすることによって、結果的にその内の2枚程度のディスクが接近することがありますが、
それはそれで適切だと考えていいでしょう。
実践的に隣接したディスクの配置は十分に考えられることです。

〇散らばったディスクを途中で見てはいけません。
途中で見るとそれがディスクを拾う時の計画に入りますので、
新たに投げるディスクの位置を無意識に調整してしまいます。
あくまでも散らばったディスク10枚を一度に初めて見る必要があります。

〇すべてを投げ終わったら振り返ってディスクの散らばり具合を確認し、
演技の正面を設定し、どこからどのように拾うのかを計画します。

効用
初対面のパターンに適切な計画を立て、
かつ実行出来るようにします。
このことによって、ある程度事前情報があることに対しては、
より精度が高くなりますし、
その事前情報が当てはまらなかったときや、
まったく違うものに出くわしたとき、
あるいは予想外のことがおきてしまった時などにも対処できるようになります。

さらにこう言った練習に慣れてしまえば、
ディスクマネージメントについては頭の片隅で考えれば十分となり、
本質のプレイにより集中できるようになります。

参考とコツ
〇リズミカルに捉えるとより効果的になるので、
それなりの音楽に合わせて動くと良い結果がでます。
(演技で使う音楽とは限りません、音楽が用意できない時は、
自分の口でテンポを数えるだけでも効果があります)

〇ディスクの拾い方は事前に、
スタイリッシュに見える拾い方を練習しておきましょう。

〇練習の初めは急いで動く必要はありません、
やり直したり、頭の中を整理しながら進めるといいでしょう。
また、早いだけがベストではありません、
練習を積み重ねると緩急をつけた動作が出来るようになりますし、
それは演出的に見ても効果的です。

〇反射的に体が動くようになって来れば、
途中で拾ったディスクでスローを入れるのも効果的です。

〇動画を撮影して自己解析をお勧めします。

目的
ディスクを拾い集めることに対する神経の使い方を軽減させます。

続く、
次回は「実際の演技にディスクマネージメントを計画する」です。

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