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2017年1月27日 (金)

第355回

読めなかった雑誌。

Img_1489

これは昨年の10月ごろに買った雑誌だが、
ずっと読まずにいた。
ページをチラリともめくっていない。
もちろん読むために買っているのだが、
ページを開くことができるかどうかは、
買う時にすでに判断、いや決断できなかった。
それでも読む必要があると思ったから、買ったのであるが。

引っかかっているのは右上のタイトル。

ペットショップで売れ残った犬猫がどこへ行くのかは知っている。
闇の話だけれど、犬と携わって20年にもなると、
どこからともなくそんな話は入ってくるのである。
むろん表沙汰になっていることもあるけれど、
それでもこう言った話はすぐにいつの間にか地下に埋もれてしまうもの。
だから時たまこうやって表に出てくると、
正確には誰かが出してくれると、必ず目にとめるようにしている。

この雑誌は「引き取り屋」のことだけれども、
ほかには「殺処分直行」と「生体実験」の二つがあると言われている。
自分で調べたわけではないので推測と言えばそれまでだが、
おそらく間違いはないであろう。
いずれどこかのジャーナリズムがその実態を表に出すときが来るはずである。

本当は昨年の内に読むはずだったが、読めなかった。
そして先日、意を決した。

内容は思っていた通り、予想以上のことでも以下でもない、
読むに耐えられない、憤りと怒りと悲しみと哀れみ、
それ以上に言いつくしようのない事実が書き記されている。
そしてこちらも予想通りの生々しい写真の数々。
唯一、保護されたパピオンが掲載されていたのが救いだったか。

「やっぱりな」と自分の卑怯さを改めて戒めるために、
読む必要があった。
知っていることだけど、あえて確かめる、
そのために買って、しっかりと確かめた。

ウチには3匹のペットショップ売れ残り犬がいる。
その子たちを買うときには必ず、
「ずっと売れ残ったらこの子たちはどうなるんですか」と、
嫌味満載で聞くことにしている。
そんなこと店員さんに聞いても、知る由もないし、
可哀想なぐらいだけれど、それでも聞く。
その子たちを助けた、などと恩着せがましいことは言わない。
だけど、犬猫だけでなくペットと呼ばれる生き物と関わる、
全ての人がまずは関心を持たないといけないと思う。
そもそも生き物を買うのはエゴ以外の何物でもない、
命を持て遊ぶのだからそうなる。
だからこそせめて苦しみを与えてはならないのである。

重たい話でした、すんません。

それとね、言っておきますが、
みんなで保護しよう、って働きかけているわけではないですよ、
そういったことはできる人がすればいいと思っています。
それにできるからすごい、できないからダメってことでもないです。
難しのは事実なんですよ、
何がって、覚悟が難しいんですよ、
慈愛と慈悲だけじゃ無理です。
むしろ冷静な覚悟が必要だと思います。
だから向いている人に任せるしかないです。
ただね、もっとたくさんの向いている人がいればいいとは思ってます。
それに、本人は気付いていないけど、
実は向いてる人はけっこうおられますよ。

大丈夫、声かけたりしませんから。

でも、もし新しい犬を考えているなら、
ちょっとだけ自問してみてください。
ひょっとしたら「私、向いてるかも」なんて思うかもしれませんよ。

だ・か・ら、洗脳してないって、誘導もしてない。

週末の大会にこの雑誌持っていきますんで、
関心のある人は読んでみてください。

そうか、強制的に読み聞かせましょうか、
滑舌悪いけど。

フリースタイルの演技
ディスクマネージメントの極意その2

以前は(15年ほど前)競技に持ち込めるディスクの枚数は、
5枚と決められていました。
そうなった理由は明確になってはいませんが、
5枚と言う数がベストである確信もありませんでした。
そして演技、その練習方法が進化あるいは変化していく中で、
ベストな数を探り、近年では10枚前後となったわけです。
(7枚を規定している団体もありますが)

5枚から10枚ですから、2倍になったことになります。
これは随分と多くなったと言わざるを得ません。
そこまで多くする必要が本当にあったのか、
それほど演技の内容が進化したのか、
と言う疑問も湧いてくるはずです。
実はこの疑問の中にもう一つの理由があります。

ディスクの持ち込み枚数と、
ディスクマネージメントには密接な関係があります。
このことは前回に説明したと通りです。
そして、ディスクマネージメントを司る一番大きな要因は、
精度の高いディスクの取り扱い技術になります。
この技術は人だけのことではありません、
あくまでも犬と共にということになります。

自由自在にディスクを取り扱える技術です。
そのディスクをどうしてほしいかを犬に伝えることができ、
犬は的確に遂行できなければなりません。
ここで重要なのは、指示通りでは不十分なことです。
つまり指示がなくても、前後のつながりを考え、
今この場で必要なことを出来なければならないのです。

ちょっと信じられない、突拍子もない話だと思いますか?
大丈夫です。適切なトレーニングをすれば、
そう言ったことができるようになります。
能力はちゃんと持っているのです。

具体的に解説しましょう。
犬がディスクを取り扱う技術とは、
ディスクを投げる、以外すべてです。
キャッチする、拾う、
そのディスクを持ったまま走れる、止まれる、飛べる、
そしてディスクをどこでも放せる、です。

ディスクマネージメントは効率よくディスクを再利用する、ですから、
犬の協力なしではありえないのです。
遠いところでキャッチしたディスクを、
その場でドロップして帰ってきたら、
そのディスクは再利用するのが難しくなるでしょう。
あるいはミスキャッチしたディスクを無視しても同じことが言えます。
逆に場外に出るようなミススローをしたとき、
そのディスクの再利用を予定から外したにも関わらず、
犬が場外に出てまで拾いに行ったら、
時間のロスと共に、演技の構成が崩れてしまいます。

これだけではありませんね、
いま説明したこと全てにおいて逆も然りなのです。
前々回のスローコンビネーションでは、
キャッチしたその場でのドロップを求められます。
次のトリックがオーバーならば、
踏み切る少し前でディスクを放さなければなりませんし、
同じスタイルでもオーバーではなくドッグキャッチなら、
ディスクは持ったままのほうがスタイリッシュでしょう。

こういったことがディスクを自由自在に取り扱えると言うことです。
この技術を無くしてディスクマネージメントを考えると、
フィールド中をディスク拾いに駆け回り、
貴重な演技時間をそのことに費やすことになるでしょう。

精度の高いディスクの取り扱い技術は、簡単ではありません。
キャッチやトリックなどと比べると、
少し難しくなっています。
その難しさの要因はネガティブなことだからです。
キャッチやトリックは積極性が保たれますから、
伸び率が高いとなります。
しかし、ディスクの取り扱いは地味で「次のために必要」ですから、
積極性に欠けてしまいます。
残念ながら雰囲気作りでもなんともなりません。
地味にコツコツができるペアだけが習得できます。

さらに、派手なポジティブなことは出来るのですから、
ディスクの取り扱いに完成度を求めなくなってきます。
そして、ディスクの取り扱い技術の上に成り立っている、
高度なディスクマネージメントを、
ディスクの持ち込み枚数を増やすことで解決してしまったのです。
たくさん持ち込むことの弊害と、利便性を考慮し、
10枚となった次第です。

確かに10枚の持ち込みはべストかもしれません、
しかし、現実には同じ10枚の持ち込みでも、
優れたディスクマネージメントとそうでない演技では、
やはり差が出てしまいます。
ということは、持ち込み枚数に関わらず、
精度の高いディスクの取り扱い技術の上に成り立つ、
優れたディスクマネージメントは必要、となるわけです。

続く、

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コメント

たらこぱぱ、さん。

コメントありがとうございます。
そうですか、いくらちゃんって言うんですか、
なんかややこしいぞ、ていうか・・・

ラッキーないくら、ですね。
そういう話を聞くと、犬とはやっぱり出会いなんだな、って改めて思います。

投稿: つかさき | 2017年1月30日 (月) 15時24分

我が家のシーズーのいくらもその売れ残り犬ですeye
正確に言うと売れ残り犬じゃないけど・・・

シーズーを探していて、ネットであるペットショップで見つけました。
何日かしてお店に行くと、ショーケースにはいません。
売れてしまったのかと思い店員さんに聞いたところ、バックヤードにいて大きくなったからそして
鼠径ヘルニアなんで、他店に移動しようかというところでした。
値段もそうとう安く安くなってました、もうタダ同然!
購入を考えているから、1週間待って欲しいと伝えその後
うちの子になりました。
鼠径ヘルニアも避妊手術の時にあわせておこないました。
そんないくらも3歳になり、K‐9のディスク大会のローリングで頑張ってくれました。
 

投稿: たらこパパ | 2017年1月29日 (日) 18時26分

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