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2016年10月

2016年10月28日 (金)

第343回

哀愁の足長蜂。

夏のことである。
エアコンの室外機が妙な音を立ててうるさいので見に行った。
確かに妙な音だファンファンファ~みたいな感じで、
微振動を伴い、不快なほど規則正しく唸っている。
15年以上使っているのでそろそろ壊れたか、と思いつつも、
とにかく機械が調子悪い時は、ポンポンと叩いてみる最後の世代なのだ。

ポンポン、どうだ、ダメか。ならばゆさゆさ、これもダメか。
これならどうだと、少し蹴りを入れてみた。
するとどうだ、ダメダメ不快な音は収まっていない、
だけど、室外機の裏から一斉に足長蜂の大群が飛び出てきた。
その数何と・・・数えきれないほど、と言うか数えている余裕はない。
ヤバイ、襲われる、数年ぶりに蜂に刺される、必死で退散した。

事が収まってから、事態を把握しようと室外機の裏を覗くとこれだ↓

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いつの間に、別に見張っていたわけじゃないので、いつの間にってこともないんだが。
かなりの大所帯ですな、しかも働き蜂はすでに警戒態勢、戦闘モード。
まぁ、普段はここに近づく用事はないので、取り合えず占領されておこう。
ちなみに働き蜂と言ってもメスです、女子なんですね。
蜂の世界で活躍するのはすべて女子、オスは何もしない。
繁殖のためだけに存在しているという、情けない存在だ。
だからオス蜂は毒針を持っていないし、刺さない。

室外機の妙な音は収まっていないけど、エアコン自体は効いているので良しとする。
それに修理は無理。
修理しようと思ったらまずは蜂退治からになる。
これはちょっとね、いくら不法占拠だからと言っても退治はできない、
人の道に外れていると思う。
それでまぁ放置することになったんだが、
蜂の命は短し、あと2か月もすれば新女王蜂以外は全員死んでしまうので、
心配はご無用である。

夏の間、と言うか暑い時期は活動的な足長蜂。
巣から飛び出して狩りをしに庭のほうにも来る。
そこでキイロスズメバチなんかと出くわすと、
これがけっこう本気のバトルとなっている。
負けてないな足長蜂。
不思議だ、明らかな差別だ、
なぜか、キイロスズメバチと足長蜂が戦っていると、
足長蜂を応援してしまう。
絶対にしてはいけないことだけど、たまに加勢もする。

それから2か月が過ぎ、ようやく秋らしく涼しくなった。
そういえば庭に飛来する足長蜂を見ないな。
久々に見に行ってみたら様子がおかしい。

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巣が一部へこんでいるように見えるし、
働き蜂の戦闘意欲が全く感じられない。
事実、ちょっと棒で突いてみても襲って来る気配なし。
これだけ気温下がるともう駄目なのかもしれないな。

それから2日後、酷いことになっている。

Dsc08284

巣が欠けて床に落ちている。
それでも働き蜂たちは落ちたその巣にしがみついている。
おそらく巣の中には幼虫はいないはず、
じゃあいったい何を守る?君たちが守るべきものは何もない、
最後の力を振りしぼって自由に飛んでみたらどうだ。
でも蜂たちは微動だにしない。

また2日後、何ということだ。

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誰もいない、そして巣はボロボロだ。

みんなどこへ行った、それともこの期に及んでキイロスズメバチに襲われたか、
一昨日までみんないたのに・・
近くの草むらに今際のために移動したか。
集団で移動したのか、それとも個別か、

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崩壊した巣の近くの塀に1匹の足長蜂を発見、
ちょっと顔が優しい、もしかしたら新女王蜂かもしれない。
新女王蜂は安全な寒さに耐えられるところで冬を越し、
そして春に一から巣を作り始める。

なぜか、どこぞの王国の崩壊と似ている気がする。
かつての繁栄をうかがわせるものは何もない。
ただ、来年にはまたどこかの隙間で新しい王国を築いてくれるだろう。
それを楽しみに。

長男の性(サガ)と長女の苦悩 その2

長男を自覚してしまったオス犬は(当然オスなんだから改めて言わなくても)、
それなりの責任を果たそうとします。
と言ってトップになったわけではないですね、
あくまでも長男ですからNo3当たりのポジションでしょうか。
部長、3番番頭、ぐらいですかね。
このポジションは一番負担が多いです。
上と下と両方のことを考えて行動しなければなりません。
でもその苦労は何れトップになるための試練ですから、
まったく甲斐がないわけではないのです。
だからいやいやではなく、むしろ張り切っています。
で、この張り切りが飼い主さんの癇に触るし、面倒になります。

散歩に出かけます。
前方より他の犬連れがやってきます。
しかもあまり知らないヤツです。
この状況、長男としては何にもなかったかのように、
やり過ごすことはできません。
まずはトップと他の仲間に対して(だれがトップかはともかく)、
「前から変なヤツが来るのわかってるし」をアピールしなければなりませんね。
気付かなかったら長男失格です。そしてののしられます。
上から「長男のくせしてわからんかったんか」と。
下から「長男なんだからしっかりしてよ」と。
現実にはそんな、ののしったりはしませんよ、家族なんだから。
だけど、そう言うことだからしっかりしなきゃ、
と思っている長男には全ての言葉はプレッシャーになります。
期末テスト前日の「頑張れよ」が「点数悪かったらしらんで」に聞こえるのと同じです。

多くの人はプレッシャーを感じた時、
その自覚が強ければ強いほど、まずはプレッシャーを跳ねのけようとします。
中2男子がよく言う「ほっといて、黙ってて」です。
だけど、そもそも従順な、その中でもさらに従順なオス犬は、
プレッシャーをまじめに受け取ります。
「わかってる、まかして、見といて」です。
ちなみに、従順なオス犬ほど長男になりやすいです。
これは逆のように思いますが、従順でない支配的なオス犬は、
長男のポジションを飛び越えてしまいます。
言い換えれば従順さはそう言った、
どちらかと言えばスルーしてほしいようなことにでも従順なのです。

よって、他の犬がまだ遠くに見えている段階から警戒指数マックスです。
ある程度近づいたら唸る準備をします。
目は完全に凝視、耳は威嚇の直立、
飛びかかれるように、リードの張り具合と位置関係を確認。
まだこの段階では「ドヤ顔」は見せない。
ドヤ顔はこの後の修羅場にとっておきます。

なんでそうなるの、と思いますよね、
それが長男の宿命なんですよ。
前から来るやつが怪しいかどうかはわからない、
だけど怪しいヤツとわかってから対処したんでは間に合わない。
どの道、前から来るそいつと、ウチらがこの先仲良くなることはないので、
とりあえず攻撃対象にしておこう。
これが群れ的思考なんですね。
だから例えば、トップと二人きりの時には、この長男性はけっこうないです。
トップじゃない人と二人きりはダメですけどね。

その後近づいてくるヤツと距離が縮まるたびに唸り感度が大きくなり、
いよいよ結界(結界なんて言葉使っていいのでしょうか・・・)を超えた瞬間、
一戦交えることになるのです。
多く場合、長男はまだ人生経験が浅いですから、対象は広いです。
性別、年齢関係なくが基本です。
まぁ、いわゆる大人の雌犬には引くことが多いですが。
不思議ですね。
それと老犬にもちょっかいは出さないです。
ここらは人より遙かに生き物として優れています。

さて、ここで飼い主さんはこの状況を叱るわけですね、
まぁ、当然と言えばそうなるのですが、
ところが𠮟り方によっては全く逆効果になったりもしますので注意が必要です。
まずはノリですね、叱るノリって変ですが、
長男は間違っていない、けど対面上叱る、みたいな。です。
「君を叱るけど、君が間違ってないことはわかってる、
振りだけだから、そう深刻に考えるなよ」です。
その上で「けどな、こういうのって気分悪いし楽しくないやん、
だからもうちょっと考えてみたら」
こういった叱り方をすると、
大人になるにつれ「しょうもないこと」をしなくなります。
つまり、「男気」が出てくるんですね。

そもそもこの状況、長男は非があると思ってないですから、
飼い主さんが大声を出すと、それは長男の加勢になってより激しくなります。
大声のNOは自分ではなく、あいつが言われてる、ですね。

ではここでちょっと秘策を、
すいません、本来文書にすべき内容ではないですが、効果大なので。

長男が飛び掛からないようにしっかりとカラーを押えます。
そして長男に向かって小さく顔を見ないでNoを言います。
そして同時に、相手のワンちゃんに向かって擬音を比較的大きな声で言います。
よく使うのは「ダー」「デイ」「ヘイ」ですね。
それを言いながらカラーを握っている反対の手で長男の口の中や周りを撫でます。
時間的にはすれ違いですから、ほんの数秒です。
すれ違いざまに相手の飼い主さんと友好的な挨拶をかわしましょう。
完全にすれ違ったら、長男をしっかりと褒めます。
「感じ悪い奴やったな、よう我慢したな」です。
すいません、べつにその子が感じ悪いわけではありませんよ。
たんなる設定です。

これの効果で一番大きいのは長男の前に飼い主さんが、
相手の犬を威嚇する、です。
しかも相手の飼い主さんには自分の犬が威嚇されているとは気付きませんから、
険悪な関係にはなりませんね。
飼い主さんが長男より先に威嚇することで、
「あんたは黙っとき」をわかってもらえます。
もし、相手のワンちゃんが激しく威嚇してきたら、
口傷を防ぐ手助けにもなるでしょう。

こんな状況を積極的に取り入れる必要はありませんよ、
なるべく避けるべきです。
しかし、避けられない時にこの方法を使うとここもやはり、
長男の考え方が大人に変わってきます。
同じワンちゃんに3回ほどすれ違って、同じ対応をしたら、
4回目からは平和的すれ違いを実現できます。
これも従順な長男がゆえにです。

これは一つの例ですが、
生活の中には「長男の性」が発揮される場面がたくさんあります。
その性に従って行動することはしんどくはありませんが、
その性をわかってもらえないで、ただ叱られるのはとてもしんどいことです。
「だって~」「そうはいっても」「ほっとけないし」
このような言い訳や文句を何かあるたびに言わないといけないとしたら、
誰でもしんどくなって嫌になります。
長男が嫌になるということは、
飼い主さんとの関係にドアを閉めることと同じです。
そうなると、コミュニケーションの第一歩がドアを開けることから始まります。
犬と人であれお互いの個を大切にし、敬うことは需要ですが、
ドアは開いている方がいいです。
閉められたドアに、もしカギをかけられたら、
あなたと長男は二度と交わることはないでしょう。

次回は、そうですね、長女の話ですね。

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2016年10月21日 (金)

第342回

ティラノザウルスの攻防。

大阪に恐竜博2016がやって来たので、  無理やり息子を誘って行ってきた。
普段、福井の恐竜博物館なら進んで行くのに、
何故か躊躇するのでその理由を尋ねると、
「その手のヤツはガキんちょが多いから」とほざいた。
生意気な、ちょっと前までガキんちょだったくせに。
でも、まぁね、確かに。
主催側もターゲットは子供だし、
決して安くない入館料は親が払うわけだから、問題はない。

その点、福井の恐竜博物館は常設のほんとうの博物館で、
研究施設と言ってもいいぐらいだから、むしろ大人向きだ。
そんなことはわかってるけど、わかってるからこそ、
おっさん一人では行きにくいのだ。
君をダシにしていることをそっと察して頂きたい。
あんたも嫌いじゃないんだからいいじゃないか、
もちろん交通費も含めた全経費はお父さんが出そう、
なんならグッズ代も3千円までなら負担しよう、
なんて攻防があってのことだった。

そうそう、そうまでして行こうとする理由は、ですね。
T-REX(ティラノザウルス・レックス)の、
世界に3体しかない大型の全身骨格(スー・スタン・スコッティ)の内の、
スコッティがやってくるから。
恐竜界のスーパ―スター、
ティラノザウルスには人を惹きつける何か特別なものが確かにある、なんだな。

で、その内容だが、いやーすいません、
ガキは多かったけど、ぜんぜんガキんちょじゃなかった、
けっこう本格的、イケてた。
当然、もう一つの目玉、グッズショップも充実、
そしてここでも別の親子が激しく攻防していた。

家族構成は両親と父方の祖父母、
(お父さんは名前を呼び捨て、お母さんはさん付けなので、たぶん)
子供たちは小学3~4年の男の子と幼稚園ぐらいの女の子。
状況としてはお父さんが威厳を示すために、
今日だけは支払いをするというパターンか、
(デニムの後ろポケットの財布を手に持ち替えたから)

和やかな雰囲気の中で、
ゆったりとグッズ選びにいそしんでほしいと思っていたお父さんとは違い、
男の子は手際よく見て回って、早くもT-REXのフィギアを抱きかかえている。
(たぶんこの店にある一番大きなヤツで、5000円は下らないと思われる。
しかも、特別なものらしく、棚の上段にあるのをおじいちゃんが取ってやった)

「これにしといたろ」と、男の子。
しといたろ、って生意気な、けど大阪のガキらしくて良い。
棚からおろしたおじいちゃんは満面の笑顔。
しかも、お父さんには了解を得ない態度、決定事項、勝手に。

「あかん、あかん、そんなん」
と、お父さんはすかさず見つけて言う。
と言うか、厳戒態勢で見張っていたさすがのお父さん。
明らかに高価そうなので躾の観点からも、
取り合えず阻止しようとするお父さんは正しい、
あるいは単に予算の都合だけかもしれないが。

「これがええねん」
「な、おじいちゃん」って、ここでおじいちゃんに同意を求めても・・
けどおじいちゃんもまんざらでもなく、満面の笑顔はそのまま。

「あかんて、そんな大きいのは」
お父さん、立場的にお金の話は言えないわな。

「大きいほうがええねんって」・・・そりゃそうだわ。

「あかんて、大きいのは作りが雑なんやて」・・そうきたかお父さん。
でも現実はかなり精巧。

「けど、これやったらシリーズそろうもん」
なるほど、他にもこれぐらいのフィギアを持ってるらしい。

「シリーズなんて関係ないって、いろんなん持ってる方がええやん」
とことん阻止する父。食い下がる息子。

ここでお母さんと妹が小さなぬいぐるみの恐竜を手に持ってる。
名前がわからないぐらいの可愛らしい系のゆるキャラ、しかも明らかに安そう。
小さな女の子が選びそうだ。

「うちらこれにしたし」と妹にかわりお母さんが言う。妥当だろう。

「ええなぁそれ、可愛いし」
「お前もこれにしとけ」
と、少し顔の違うぬいぐるみを手に取ってお父さんが男の子に言った。

「そんなんいやや、それティラノザウルスと違うし」・・ごもっとも。

「ちがうって、これもティラノザウルスやって」・・無理があるお父さん。

「絶対にイヤや」「なぁ、おばあちゃん」
意味なく、祖母も味方につける。

「○〇(妹の名前)とシリーズになるやん」
さっき、シリーズは関係ないって、言ったお父さんだけど・・・

「とにかく、それ、もとに返しといて」と、
男の子が抱きかかえているT-REXを指さした。

ここで沈黙を続けていたおばあちゃんが、
「おばあちゃんがキープしといたろ」と言って取り上げた。
よっ、さすが浪速のマダム、気風がちがう。
キープはおばあちゃんが買ってあげる、だからね。
これに対しお父さんは「もう」とだけ言ったが、
たぶん気持ち的にはラッキーと思ってるに違いない。
しかし、この油断が結局、とんでもないことになることを、
お父さんはまだ知らない。

だからと言ってお父さんが何も買ってやらないわけにはいかない、
威厳の問題をクリアしなければならない。
ただ、適当に安いものを選ばせればいいと思っている。
ぐずぐずしているとまたとんでもないものを見つけるかもしれないので、
勝負は一気に決めたいところだ。

お父さんは棚の中断にあるかなり小さめのT-REXのフィギアを指さして、言った。
「それにしたらどう?」なんて穏やかな口調だ。
やっと理想のグッズ選びになってきたと、きっと安堵したことだろう。

「そうする、これでいいわ」男の子はきっぱりと言った。
実はこれ、かなり精巧で名の通った造形師の作品だ。
造形師とはフィギアの原型を作る人で、アーティストである。
よって有名な造形師の作品はそうとうにお高い。
男の子はそのことを知っていて、すでにチェック済み、
大きなT-REXとこれを悩んだ末のことだった。
つまりこの子は一番欲しかった二つを手に入れることになったのだ。
小さければ安いとは限らないのだ。

そんなことは露知らないお父さんは会計をするためにレジへ。
お母さんが妹の選んだぬいぐるみをカウンターへ、
男の子は自分で造形師のT-REXを乗せた。
お父さんの予想はその二つで2千円強だが、
うまくいけば2千円切るか・・・
会計は4,250円。

「え~っ」
あれ、いくらやってん、と思っても時すでに遅し、今更。
サイフから出した1万円札が店員さんの手に渡ったその刹那に、
「これも一緒に」とキープしていたT-REXをおばあちゃんがカウンターに差し出した。
お父さんのリアクションの前に店員さんが「かしこまりました」と。
またまた「え~っ」が精いっぱいのお父さん。

「お会計は9,936円になります」と店員さん。
「ピッタリ賞や」とおばあちゃん。
おじいちゃんは満面の笑顔をキープしている。

この攻防、結局だれの勝ち?

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長男の性(サガ)と長女の苦悩 その1

なんの話ですか、いったい。ですね。
まぁ、タイトル通りなんですが、
バカみたいな面白い話なので、軽くお付き合いください。
もっとも「それはないわ」と思うかもしれませんが、
信じるも信じないもあなた次第です。

犬の問題行動で一番厄介なのはその攻撃性です。
犬に咬まれることと、他の人や犬を咬むことです。
これがなければ犬は飼いやすいですし、
そもそも犬を嫌う人も、犬を締め出す社会も、
犬を差別する風潮もなくなる・・・いや、少なくなるはずです。

でも、この攻撃性を問題行動として一括りにされると、
犬にしてみれば、たまったもんじゃない、なんてことにもなります。
犬には犬の正義があって、それに従ったまでで、
それを問題だと言われたら、
「どうすればいいのよ」って言わなければなりません。

もちろん問題のある攻撃性もあるし、
精神的疾患に近い自覚の薄い攻撃性もあります。
だけど、どちらかと言えばそれらはまれです。
ほとんどは正義の上に成り立った、
正当性のある攻撃性と言ってよいでしょう。

それでも現実は口傷事故ですから、問題なのですが、
それらを防ぐ手立てとして、単なる問題行動だとするか、
あるいは今言ったように、正義の上でのことにするかによって違ってきます。
問題行動だとすると、犬の気持ちを無視しますから、
そう言った対処になり、犬たちの信頼を失い、問題が悪化する場合もありますね。
正義の上に成り立っていると思えば、
まずは話し合いから始まりますし、それは犬の気持ちを理解することになり、
同時に犬たちに考えてもらうきっかけになります。
もともと利口な犬たちですから、考えてもらえればいい方向に解決するでしょう。

「そんなもん、甘いわ」
犬みたいなもんは絶対服従、攻撃は問題行動に決まってる、
絶対に許したらダメ、
な~んて硬く決心している人は、
どうぞ、犬を思いっきり叱ってください。
暴力はダメだけど、逃げ場がないほど追いつめたら、
その犬から反旗の攻撃を受けて咬まれてください。
そうしたらきっと、犬たちの正義がわかるってもんです。

チョイと攻撃的な文書でした。

タイトルの長男と長女は本当の序列のことではないです。
そのようなポジション、と言うのが正しいです。

犬たちの習性を表すのにオオカミのことを引き合いに出すことが多いです。
確かに、間違いではないですが、
全てが正しいわけでもありませんね。
犬の先祖が(先祖と言うには犬とオオカミは近いですが)、
オオカミであることは間違いないでしょう。
犬とオオカミは交配できるからですね。
しかし、人に関わってきた時間が長かったために、
オオカミとは違う習性を身につけています。
特に家犬はそれが顕著に表れています。
野生の犬(ジャッカル、コヨーテなど)ともまた違います。
彼らは自然の中で暮らしているという点で、よりオオカミよりです。
人の生活は最も自然から遠いところにありますからね、
そこで関わってきた犬たちは、もしかしたら不幸かもしれません。

オオカミやジャッカルとは違うけれど、
犬たちも群れの意識は持っています。
それはより人に近い一族の意識ともいえるでしょう。
一族・・・じゃなくて家族、家族意識と呼びましょう。
多頭の犬飼じゃなくても、たとえば人ひとりと犬1匹だとしても、
その犬には群れになります。
犬が一人暮らしをする時は、河川敷に捨てられたか、
家出をした時ぐらいで、
多くはその一生を誰かと共存しています。
例外的に施設の犬、と言うのがいますが(特定の飼い主がいない場合)、
それでも一人ではないし、特定ではないけれど誰かと共存しています。

こういった群れの中で長男や長女のポジションになってしまう犬たちがいます。
生まれた順番とか、家にやってきた順番とか関係ありません。
それに飼い主さんが決めることもできません。
もちろん本人たちが自分で選ぶこともできません。
これぞまさに成り行きなのです。
他の犬が亡くなったりして、長女になる犬もいます。
次男だったのに歳月と共に何時かしら長男になったりもします。
人と1対1の時は必ず長男、長女とは限りません。
性格は大きく関係します。
育て方はほとんど関係しません。
そしてこういった家族構成は主従関係とは無関係です。

余談ですが、
犬と人の主従関係とは縦に1本ではないと、最近思っています。
根拠は「人の気持ちに配慮できる犬とはそうならない」説、です。

続く。

次回はこうやって、幸か不幸か長男あるいは長女に、
なってしまった犬たちの「しんどさ」を解説しましょう。

お楽しみに・・・・

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2016年10月14日 (金)

第341回

涼しくなると・・・

やっと涼しくなった。日中が25度ぐらいで朝晩が15度ぐらい、快適だ。
この快適は「寒くない」という感覚が大きな割合を占めている。
でも、ほんと勝手なもんでもう少し寒くなると、
「寒い、寒い」って大騒ぎするんだから。
夏の「暑い、暑い」も一緒、
そうか、極端なのがダメなんだな、きっと。
この快適な時期も、そう長くは続かないから(すぐに冬)、
今のうちに目いっぱい味わっておこうと思う。
来月に「寒い、寒い」って大騒ぎするために。

食欲の秋、ってこともないんだが、
夏の暑い時期に避けていたものを食べられるのもうれしいこの時期。
ちょっとちょっと、期待してもらっては困る、
そんな高級なものの話は、ここの空気からして出てくるはずもない。
で、まぁ、その~またもラーメンの話。(がっくり・・)
しかもインスタトラーメンだ。(さらにがっくり)
夏の間はずっと素麺か冷麺、ざるそばにぶっかけうどん、
まぁ、パスタは暖かいやつだけど。
この状況、麺好きにとってはある意味で物足りないのである。

そんなこんなで、日中の気温25度を切って、
待ちに待ったホットラーメン解禁となり申したわけである。
この季節が来た~(たいそうな・・・)
そこで、不動のマイベストスリーと、
こだわりのアレンジを紹介しましょう。

Img_0718

まずはこれ。
サッポロ一番みそラーメン。
朝日新聞のアンケートでも堂々の一位。
何がってことはないが、結局バランスがいいんだろうね、
あるはずなのに他に似たものがない、すごい存在感だ。
むろん、トッピングは野菜炒め。

Img_0720

玉子をプラス、
半熟がとけて、麺と絡み合って、絶妙。

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2位は日清のラ王豚骨。
極細ストレート面がすごい、
パッケージにも添え書きしてあるが、「まるで生めん」、
いやそれ以上かもしれない。
スープも際立っている、申し分ない。
実はこれと出会ってから「一蘭」に行かなくなってしまった。

一蘭?自分で調べて・・・

トッピングは紅天(べにてん)とネギ。
紅天とは紅しょうがの天ぷらである。
たぶん東のお方は知らないと思うが、どうですか。
関西ではス―パーのお惣菜コーナーに普通においてます。
これがね、合うんですよ、まったく。

Img_0780

3位はこれしかないでしょう、の日清チキンラーメン。
ミスターインスタントラーメン、
インスタントラーメンの歴史そのもの、
ふと食べたくなったら夜中でも出先でも我慢できなくなる強烈なインパクト。
なのに3位ってどういうこと?
つまり、別格すぎて、なんですよ。
上の二つと同じカテゴリーには無理がある、
と言って規格的にはインスタントラーメンだし、みたいな。
だからトッピングは不要、
生卵をトッピングするようにパッケージも言っているが、
何をトッピングしても台無しになる。
それと、鍋炊きはダメよ、どんぶりに熱湯注ぎに限る。

Ashasinbun

以上だが、参考までにその新聞の切り抜きを、
自分の中のベストと比べてみると面白いですよ。

いい歳こいたおっさんの、どうでもいいこだわりでした。

フリースタイルの演技 

トスワークその14、最終回。

トスワークの考え方とあり方を合わせてトレーニングを進めていくと、
トスワークだけで演技を構成できることがわかってきます。
言うなればトスワークには演技に必要な要素が、
ほとんど含まれていることになります。

ディスクを取り扱う技術はトスが基本となるでしょう。
トスはディスクに回転を与える動作の鍛錬になります。
同時に手首や(スナップ)腕の動作を自在にし、
ディスクを取り扱うことに適した体作りができます。
それらは当然ディスクスローにとっても有効です。
もちろんスローの練習はしなければなりませんが、
トスの技術を基本に持つか、
あるいはスローからいきなり始めるかは、
得られる技術の幅に大きな違いが生じます。

犬を動かす技術もほとんどトスワークで得られます。
その犬の得意な動き、キャッチした後の動作、
キャッチの瞬間、ミスを犯す時の原因などが、
犬に近い位置で観察できるからです。
観察の状態を自分で設定できることも有利になります。
「ここの感じをもう一度やってみよう」などと言ったことが、
楽にできるということです。
跳躍についても同じことが言えます。
それに跳躍の姿勢は着地の姿勢を作ることができるので、安全につながります。

犬を動かす技術とは少し違うことですが、
犬と近くで接するとこで、犬の意欲的態度を理解できるようになります。
スピードやキャッチのタイミング、キャッチ力(りょく)の強さなどです。
意欲的態度が薄い場合は、まずはそこの改善が必要なので、
一旦練習を休むことが必要ですが、
そのタイミングも迷わず決めることができるでしょう。
距離が近いということは、犬を褒めやすい、ということです。
結果、精神的なつながりが持ちやすいことになり、
コミュニケーションの構築に大きな役割を果たします。
アイコンタクトが取りやすいのは言うまでもありません。

フリースタイルの演技全般に言えることですが、
演出的な練習は客観的視線を理解するのに役立ちます。
トスワークの練習の時点でこのことに考え、慣れておくといいでしょう。
意外と自分がどのように映っているかがわからないものです。
演ずるスポーツに共通して、コーチのいるスポーツと言われています。
映像とかではなく、その成り立ちの瞬間を自分で見れないのです。
簡単なトスで演出を考えることは、客観的観点との距離を縮めることに役立ちます。
派手なトリックではなく地味なトスををよりよく見せるための努力は、
より効果的な演出能力が身に付くからです。

トスワークに足りなものはディフィカルティ(難易度のあるトリック)と、
バリエーション(演技構成の多様性)です。
それらはつながり的要素ではなく、単独で存在しています。
よって、いつでもトスに置き換えることができます。
つまりワントスをワントリックに、ワントスをワンスローに、
時には連続してツートスを二つのトリックにと、言ったことです。
例をあげましょう。
5回のトスワークの流れがあるとします。
そのうち3回目のトスをトリックに置き換えて、
さらに5回目のトスをスローに置き換えると、
トスワークに足りなかった、
ディフィカルティとバリエーションが追加される、ということです。
こういった手法は、基本的な演技の構成を変えずにバージョンアップできます。

トスワークで基本(コンセプト)つくっておいて、
バージョンアップしていけば理想的な演技となるでしょう。
初めからトリックやスローを組み込むと、トスの入る余地がなくなり、
演技の流れがなくなります。
トスワークのない演技は単独のもの(トリック、スロー)を順番にこなしたにすぎません。
こう言ったことがトスワークがフリースタイルの基本になり得るところです。

今回でトスワークは終了です。
長かったですが、トスワークをクリアできるとあとは一気に仕上がります。
たった3つしかないトリック(オーバー、フリップ、ボルト)を覚えて、
スローの距離を工夫するだけです。
確かにトスワークは地味な練習になりますし、
どうしてもトリックに重点を置いてしまいます。
しかし、トスワークあってのトリックだと捉えていただければ、と思います。

次回は少しフリースタイルから離れましょう、
そしてその後、スローバリエーションとディスクマネージメントの話をしましょう。

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2016年10月 7日 (金)

第340回

またネズミを捕まえた。

以前にウチのナツ(ジャックラッセルテリア)が、
いつもの河川敷でネズミ(カヤネズミだと思われる)を、
狩猟そして食った話を書きましたが、
あれ以来ネズミ好きになってしまい大変なことになっています。
河川敷きに散歩に行くと、何をするにもまずはネズミ探しから始まります。
具体的には穴を見つけて掘削するのですが、
おそらくその穴にネズミがいるのは間違いないので、
即、やめさせます、・・・が、
またすぐに違う穴を見つけてしまいます。
なんか印象としてはそこら中にネズミがいそうですよ、
だって、けっこうポコポコしてますもん。

で、とうとう家でもネズミ捕獲遊びをするようになりました。

Nez1_1

さすがに食べませんけど、なかなか手荒に扱っていらっしゃる。
ガジガジやってプキっとか音がしてます。
そのうち毛皮をむしりそうです。
もちろんもう動きません。プキっのときに死亡されたようです。
もう、けっこう高かったのに・・・

Nez1_2

ペットショップに売っていた猫用のおもちゃです。
チョロQになっていて後ろに引っ張るとゼンマイの力で前に走ります。
けっこう速いですよ、だから面白いんでしょうけどね。
フローリングの上でしか走らないので、屋内専用です。

初めて見せた時は一瞬ビビりましたが、慣れたら捕まえるのは簡単でした。
部屋の中ですからすぐ壁に当たって止まってしまいます。
パンチを一発くらわしてから、咥えますが、
ここからが問題ですね、
噛む力もさることながら、咬み直ししますからね、即死です。

猫用おもちゃですが、猫はどうやって遊ぶんでしょうね、
猫は飼ったことがないので全く想像つきません。
ただ、主流は猫パンチなんでしょうね、
咥えて頸部圧迫にでもなったら大変です。
死なせたら元も子もなくなります。

ウチでは考えられませんが、犬と猫を一緒に買ってる人もいます。
きっと楽しいだろうな、と思います。
だけど犬猫一緒には自信が持てませんね、どうですかみなさん?

Vvc

偶然見つけた猫グッズ、これってすごくないですか?
またキャチコピーが面白い、
「お互い安全に」ってね・・・・
爪切りでそんなに暴れるんでしょうか、
やはり犬とは少し違うようですが・・・・

フリースタイルの演技 トスワークその13

演出を加えてより実技に近づける。

トスワークの概念と活用方法を解説しました。
そして具体的な練習方法、
犬を動かすパターンと動かさないパターンを練習しました。
それらは考えられる限り応用が利くようにしました。
マルチディスクプレーの練習はできないチームだけを対象にするのではなく、
復習や精度の向上も併せ持つように考えました。
さらに遊び心に重きを置くようにしました。
マルチディスクプレーの練習はドロップ能力が要で、
結果的にディスクマネージメントの出来栄えに影響することがわかりました。

以上のことでほぼ完璧なトスワークが実現できるはずです。
ほぼ完璧とは技術的に仕上がっているという意味です。
フリースタイルは言うまでもなく出来栄えを競うものです。
すなわち技術的なことだけではなく、
出来栄えをよく見せるための演出的要素が必要です。
この演出的要素を今の技術と合わせると、
本当の完璧なトスワークとなります。

演出的要素

①トスのスローバリエーション。
ようはトスを繰り出すスタイルのことです。
通常のバックハンドグリップから正面に腕を出すだけでは、
やはり物足りなさを感じるでしょう。
かと言ってトスはトスで、スローではないので選択肢は少なくなります。
たとえばフォアハンドスローやオーバーハンドスローは、トスには不向きです。
不可能ではないですが超ショートスロー(トス)では難しいです。
よってバックハンドグリップの変形が多く用いられます。

一番多用されるのはバックスローです。
バックハンド、バックスローと、ややこしい名前ですが、
2つ目のバックという名称は背中を意味します。
つまりバックハンドグリップのまま後ろ手でトスを繰り出します。

次に多いのが足の間や両膝の裏からのトスです。
バックスローの出どころが体の低い部分であると想像していただければいいでしょう。

スラップは少し変わり種ですが、その分得意な見え方になるので効果は大きいです。
スラップとは通常にトスを少し上げ(犬にはまだキャッチっさせない)、
キャッチさせたい位置まで手のひらでディスクのエッジをはじくものです。

性質はスラップと似ているタッピングもあります。
これはフォアハンドグリップから、
体のどこかにディスクを当て、体ではじかれたディスクをキャッチさせるものです。
胸ではじいたり、ディスクを縦持ちして膝ではじいたりします。

②アクション
すなわち体を使ったパフォーマンスです。
と言って体操のように大きなアクションではなく、
ダンスの振り付けのような存在です。

まずは姿勢と体幹です。
姿勢とは単に背筋を伸ばして、などということではなく、
トスを繰り出したときにスタイリッシュンに見えるかどうかです。
そうみえるのであれば前かがみになろうが、問題はありません。
体幹はバランスの良さを表現するためです。
体が不安定なバランスから繰り出されたトスは、
たとえトスが安定していても、いいトスには見えないものです。
特にトスのバリエーションで少しトリッキーなトスを選んだ時には、
体幹の良さをアピールすることは重要です。

ステップワークも重要です。
トスワークに移動は付き物です。
一か所に留まっていることはないと言えます。
従ってその移動をスタイリッシュに見せる必要があるのです。
必要に迫られた移動ですから、
利便性やあるいは無意識に移動すると、
それは単なる移動になってしまい、注目を集めるどころか、
見苦しさを提供してしまうこともあります。
よって、移動をあえて見てもらう、という意識を持つと、
移動ではなくステップワークとなります。

左手の効果
正確にはディスクを投げないもう片方の手の見せ方、です、
次に使うディスクを持っているのなら、その持ち方を見せる、
という考え方です。
ディスクを持っていない場合(使い切った後など)は、
投げる手の動作を補佐する役目が必要です。
簡単に言うと、使わないからといってだらりとたらしておくと、
良くは見えませんよ、ということになります。
体の使わない部分は使わないとけっこう目立ちます。
考え方としてはテーブルマナーと似ています。

ディスクの拾い方はディスクマネージメントのところで、
改めて解説しましょう。

③ノリ、リズム、テンポ。
ここは苦手な人が多いです。
でもそのほとんどは思い込みです。
それが必要不可欠だと思えば楽に克服できます。
服装は自分を守ると同時に人に見てもらうものです。
多くのいや、すべてのフリースタイラーは人に見てもらいたいと思っています。
あえて言うならばその欲求が強い人ほどフリースタイルをプレーしたがります。
ですからフリースタイルを選択した時点で、
向いていると思ってもらえればいいでしょう。
そう思うことができたならば、簡単に克服できるでしょう。
練習は意識するだけです。
どんな些細な練習でも必ずそれなりの音楽を聴きながら練習しましょう。
そうすれば体が自然と覚えていきます。

次回でトスワークは最終回です。
もう一度おさらいをしておきましょう。

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