2017年5月19日 (金)

第371回

どんぶり派ですか、それとも炊く派ですか?

チキンラーメンの話なのだ。
ネタがなくなった時の「食い物ネタ」、しかもお手軽なラーメンの話。
違う違う、そんな軽い気持ちで書いてない、もっと真面目、真剣。
どちらかというと、ずっと温めていた話、
いつでも掲載できる準備はできていたが、
いい写真が撮れなかった。
で、今回ようやく納得できる写真が撮れたので記事にできるというわけ。
なんていっぱしのカメラマンみたいなことを言っているが。

その前に、ここでタイトルの「炊く派」に引っかかってる人がいるのではないだろうか、
もちろん「炊く」は標準的に使われていると思う、飯を炊く、とかで。
しかし、ことラーメン、しかもインスタントラーメンに「炊く」を使うのは、
おそらく関西圏だけだと思う。
「じゃまくさいから今日の昼飯はラーメン炊いとくねん」みたいに。
えっ?使わない?うそ、京都だけ?
京都でも使わない?じゃオレだけ?

始めます。

あなたはチキンラーメンを作るとき、
どんぶりに湯を注いで作りますか?
それとも鍋に入れて炊きますか?

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インスタントラーメンの創出的傑作、チキンラーメン。
その栄光の歴史は簡単に語りつくせない。
ただ、チキンラーメンによって救われた人がどれほどいるかは、
想像に難くない。
そして、戦後間もないころに誕生したチキンラーメンが、
その後の日本の発展に寄り添いながら歩いてきたことは確かである。
もしノーベル賞にラーメン部門があるとするなら、
間違いなくその栄冠を手にしていたことだろう。

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カップ麺以外で湯を注いでできるラーメンはチキンラーメン以外にない。
(たまにバッタもん的なのを見ることがあるが)
しかし、だからと言ってそのことに大きくこだわっているつもりはない。
それにパッケージの裏にはちゃんと「湯を注ぐ」と、
「煮る」(やっぱり炊くとは言わないようだ)の、
二通りの作り方が掲載されている。
それぞれの作り方で微妙に味が変わるのだが、それは好みの問題である。
今、問題にしているのはそこではなく、
表のパッケージになっている玉子をトッピングした写真だ。
チキンラーメンと玉子のコンビネーションは最強だと思う。
親子丼のごとく親子ラーメンになるからだ。
メーカーも玉子の落とし窪みを作るほどにアピールしている。
そしてこのパッケージの写真は何とも美味そうではないか。

ところが、この二通りの作り方、「注ぐ」も「煮る」も、
こんな風に美味そうに玉子が仕上がらないのである。
注ぐの場合、うっすらと膜は張るけれども、ほとんど透明に近い。
と言うことはその玉子は限りなく「生」だといえる。
この状態でもし、玉子の黄身を箸でつぶしてしまったら、
一気にラーメンの汁は茶わん蒸しの蒸す前みたいになる。
食えないことはないが、もうすでにチキンラーメンではなくなっているので、
食べることに意味を持たなくなる。
最近・テレビCMで作り方を紹介しているが、まぁー出来ないって。

煮るはもっと悲惨だ。
説明には鍋で1分煮る、とあるが、
その後に玉子を投入するとラーメン自体を煮すぎてしまう。
かといって、麺の塊と玉子を同時に入れると、麺をほぐすことができない。
ほぐれるまで煮込むと今度は玉子が固くなりすぎる。
さらに沸騰の波で白身が原型をとどめない。
透明なスープが売りだが、妙に濁ってしまう。
鍋からどんぶりに移す時も深刻だ。
最悪、麺の中に玉子が混ざってしまう、これではトッピングとは言えない。

さてどうする、
どうにもならないと簡単にあきらめてしまったら、負けたことになる。
しかしここで負けるわけにはいかない。
男には絶対に負けられない戦いがある。
そして、10年の歳月を費やし、とうとつベストな方法を見つけたので紹介したい。
完ぺきではないが、未来は見える。
あとは後任に任せてもいいだろう。

①どんぶりに麺を入れておく。

②玉子だけを炊く。火加減が重要、白身を壊さないこと。
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③いい感じに炊けたら、玉子だけをトッピングする。
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④新しい湯を注ぐ、玉子を煮た湯は使わない。
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⑤ふたをして3分待つ。
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⑥出来上がり。どうだ、透明度を保った汁に注目。
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「炊く」と「注ぐ」のコンビネーションだが、
その手間がインスタントの精神に反している、とか言うなよ。

犬は咬む

来月、倶楽部のイベントで行うディスカッション、
テーマの「犬は咬む」についての議題を掲載します。
内容について関心が持てた人、意見がある人は、
ぜひともご参加いただけたらと思っています。
よろしくお願いします。

このブログでも数回取り上げていますし、
新聞やテレビでも取り上げられることが多いです。
また、出版物も多く出回っています。
それほど「犬が咬む」(以降「咬む」と表現します)問題は、
深刻で大きな問題です。
時折、ニュースでは悲惨な咬傷事故も報じられています。

犬が苦手な人のほとんどが咬むですし、
もし、犬たちが咬むから遠い存在だったら、
犬たちのこの社会におけるポジションはもっと違ったものになっていたでしょう。
ただ、それでいても何かにつけて、犬たちが重宝がられるのは、
その咬むをコントロールできるからですね。
ここがクマやライオンを飼うのとは大きく違うところです。
咬むをコントロールできないとしたら、
犬は檻の中で飼うことが常識となっているでしょう。
危険な問題を差し引いても、やはり人にはなくてはならない存在なのです。

よってディスカッションの目的は、咬む問題を無くすことではなく、
減らすことだと考えています。

咬む問題はなくならないのですか?
人は気質、姿形もモラルや倫理を通り越して、
神のごとく「犬の生」を支配下に置いているのに、
どうして大きな問題である咬むを解決しないのでしょうか。

これは大変厳しい質問です。しかし、とても重要な質問です。

理由は咬む気質が必要ということです。
警察犬や闘犬のことではありません。
事実、警察犬の咬むは攻撃ではなく遊びの範疇ですし、
闘犬はもはや時代にそぐわなくなっています。
一部の愛好者もやがてそのことに気づく時が来るでしょう。
そうではなく、犬は犬自身が自らを守るために咬む気質が必要で、
それを守ってやらなければならないのです。

世の中のすべての動物が犬を保護するとは限りません。
それに虫かごで一生を終わらせるわけにもいきません。
時にはほかの動物に襲われることもあるでしょう、
特に人間は厄介です、
その知恵で巧みに物を武器に変えてしまいますから。
それだけではありませんね、
精神的な威圧を与えたり、保護しなかったりしますし、
都合によっては合法的に殺戮も行います。
生き物の「生命」をもてあそぶことに、
喜びと優越感を持てるのが人間です。
そういったことから自分を守るために咬むは必要で、
そうではない人たちに咬む気質は守られてきました。
何とも皮肉な話ですが、
ここの事実をとらえないと、問題の解決には進みません。
咬む問題はなくなりませんし、
仮にブリーディングでもそこを目指してはいけません。
もちろん必要以上の攻撃性や容姿を追及してはいけませんが、
最低限の防衛力は必要なのです。

よって減らす、あるいはうまく付き合っていく、という考え方になります。

と、申しましても、
例えば、現実に起こっていることで、
わが子を飼い犬に咬み殺された人などは、
到底納得できるようなことではありませんね。
もちろん誰が悪い、などといったことでもなく、
やりきれないものが残っているのは想像に難くないです。
ただ、そういった方たちに配慮しながら話を進めることはしますが、
納得していただけるとは考えていませんし、
説得力も器も持ち合わせておりません。
そこのところはなにとぞご容赦ください。

続く。

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2017年5月12日 (金)

第370回

ブルース最高!

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連休の最終日の7日、堺ブルースフェスティバルに行ってきた。
何回目かは定かではないが(たぶん5~6回はやっていると思う)、
年1回の恒例のフェスティバルだ。
同じ大阪の高槻市では3日から5日にかけてジャズフェスティバルをやって、
それを追いかけるようにして、6日、7日は堺でブルースをやるという、
イベントがバッティングしないように、なんとも粋な計らいをするもんだと感心する。

ジャズは正体が明らかだけど、ブルースってなに?、になるかな?
確かに言葉で説明するのはとっても厄介だ。
だからここでは説明しないことにする。
まぁ、聞けばわかる、ということで、
とりあえずBBキングとジョン・コルトレーンを聞き比べてみて。

面白いのは音楽のジャンルのことだけではなく、
その成り立ちと言うか、バックグラウンド的なことも違うところ。
だから、ジャズフェスティバルはどう考えても阪急沿線の高槻だし、
ブルースフェスティバルは南海沿線のしかも古い港町の堺になる。
つまり堺で聞くブルースは最高、
行ったことないけどアメリカのシカゴで聞くのと同じテンションって感じになる。
関西人にしかわからない話ですけどね、
ちなみにシカゴはブルース発生の地と言われている。

堺東駅周辺の3か所で両日ライブが行われた。
数多くのバンドがひっきりなしに演奏するので、ブルースファンにはたまらない。
もちろん有名なブルースマンも登場する。
もちろん入場料はタダ。だからってことではないがギャラリーも多い。
しかも平均年齢タカシ、ガラ悪し。
ガラ悪いってことじゃなくて、クセのありそうな、
こだわりの強そうな、酒臭そうな、そんな普通の感じ。

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けど、いいな~ブルースは、なんか沁みるよな、
こういう年になると、ほんとブルースに癒される。
18歳の時に聞いて感動したブルースマンも出るし、
前日の出演だったので見れなかったけど。
ほぼ40年前になるが、あの若さでブルースに感動したんだから、
自分で言うのもなんだけど、良い感性してたのかな、
それとも単におっさん臭かっただけなのか。

いつもの通り、こういった感動は自分をよからぬ方向へ導くクセがある。
そう、来年はここに出たい、と思ってしまった。
例えばですよ、ロックバンドなら年齢と容姿で予選落ちだけど、
ブルースなら大丈夫ですよ、
実際、かなり高齢のバンドが出てましたけど、
これが最高にカッコいい、そんな中に入ったら、
若造がってきっと呼ばれる、そういうのもまたイイ。

出るとしたらバンド組まないとなぁ、
欠員が出たバンドがあったらそこに入ってもいいし、
(オーディションに通ればね)
けど、練習に参加する時間があるか?
ん~~そこが問題やな、予定では死ぬまで貧乏暇無しなんでね、
となると一人で弾き語りって手もあるな、
フォークじゃなくてブルースの弾き語り、
いいですね、工場街の中を流れるドブ川にかかる橋の上で。
(今日びドブ川って言わないし、それにそんな川、無いし)
ダメダメ、歌がだめだわ、音痴だし。
そうか、だれか歌ってくれない?

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自慢の楽器を紹介。(ええやろ~、じまん、じまん)
古いけど、楽器だから古い方がいい、
物は確かだから今でも十分使える。
といってもしばらくアンプに繋げてないけど。
バンドに入るんだったらベースで、
弾き語りならもちろんギターで、
そうだブルースハープ(ハーモニカ)も練習しよう。

ゲーム前のディスクスロー練習について。その2

先週の話で、ディスクは危険物、をわかっていただけたら、
そこを踏まえて、ゲーム直前のディスクスロー練習の在り方を検証しましょう。

まずは目的ですね、
何のために練習するんですか、ということになります。
上手になるために、が普通に返ってくる答えですが、
「今、すでに上手じゃないですか」になります。
つまり、そこそこ上手だからゲームに参加するわけで、
話にならない腕前だったらゲームには参加しないわけです。
だってゲームになりませんから。
もちろん上手のレベルは千差万別ですが、
少なくともある一定のレベルには達しているはずです。
そういったことで言うと、上手になるための練習は今必要なことではないですね。
今・・・・

いやいや、もっと上手になるためですよ。
ちょっと待った、
今、ちょこっと練習して、急に上手になるはずがありませんね。
チョイ練習で上手になるんだったら、誰も苦労はしないでしょう。
それはあなたが一番よくわかっているはず、ではないですか。

風を読んでおく必要があります。
確かに・・・・・とは言いません。
それは無駄でしょう、と言います。
まずはスロー方向を選べないのであれば、
風を読んだところで無意味ですね。
それに、風は一定ではないですから、
今の風がそのまま自分の出番の時と同じとは限らないです。
そもそも風を読むのは投げる一瞬手前です、
そして、その一瞬でスローを対応させる技術が必要なのです。
風を読んでもいいですが、やるべきことはすべて事前対策のはずです。
今、ゲーム直前にできることはなにもありませんね。

上手なところを見せつけて、ライバルにプレッシャーを与えます。
いいでしょう、この考え方は、賛成します。
だけど、もしミスったら逆にライバルが自信を持ちますよ。
ミスらなくても「あいつたいしたことないわ」って思われたら、
ナメられて一巻の終わり。
真の強者は手の内を明かしません、
それぐらいの余裕がほしいものです。

でしょ、直前練習は必要ないでしょう、
違うんです、本当の理由はウォーミングアップなんです。
どんなスポーツにもウォーミングアップは必要でしょう、それです。

確かに、今度は本当に確かに、と言います。
ウォーミングアップは絶対に必要です。
ただし、正しいウォーミングアップです。
体を慣らすが目的ですから、全力は避けなければなりません。
ウォーミングアップで故障したら目も当てられません。
本番で全力が出せるようにするのが目的です。
よって60%ぐらいの力加減にします。
それで故障はしない、しかも体はほぐれる、
何よりも60%なら100%に近いですから、
全力の感覚もつかめる、といった具合です。
この60%は正確じゃなくていいでしょう、
人それぞれの感覚でいいです。
ただ、60%を切ると意味がありませんし、
80%を超えるとリスクが高くなりますからよくありませんね。

と、考えると、
ロングスローは必要ないですね、
ここも60%になりますから、本番で40m投げたいのなら、
ウォーミングアップは25mで十分でしょう。
それに1分で6投なら4投練習すれば60%です。
ロングスローを投げないウォーミングアップにはもう一つの効果があります。
それは今日のベストな調子を維持できることです。
もし、ウォーミングアップで場外スローなどのミスを犯すと、
それが脳裏に焼き付いて、きょう一日を支配されます。
失敗した自分を見つめてしまうんですね、
そうなると常に不安になりますから、心ここにあらずになって、
ミスを連発してしまいます。
どんなスポーツもメンタルなことが大きく影響することは常識になっています。
ウォーミングアップのたった1投のミスで、
今日を台無しにしてしまいます。
60%の力ではミスしませんから安心してください。
それでもミスをするならゲームに出ることを考え直したほうがよさそうです。

という風に、このウォーミングアップ60%効果は、
内面にも作用します。
この内面作用はやる気にも現れます。
意欲が薄れるということではなく、本番直前まではリラックスできるということです。
気の高ぶりが起きませんから、変にイライラしたり、
あせったりすることはなくなります。
ゲームは特殊な環境ですから、ついつい平常心を失い、
それは犬たちにも見破られたり、プレッシャーになったりします。
昔から言われる「肩の力を抜いて」は肝心なのです。

さて、これでゲーム直前のスロー練習の在り方がわかっていただけたと思います。
あとは実行に移すのみですが、先週の安全対策と同時に取り組んでください。
そして、もし全力で向こうに人がいるにもかかわたず、
殺人的ディスクを投げている人がいたら、
丁寧に注意してあげてください。

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2017年5月 5日 (金)

第369回

和洋・粟玄

なんて読む?
意外にも普通、そのまま「わよう・あわげん」。
で、それ何?
和菓子のこと、先日いただいた。
和洋がその菓子の名前で、粟玄が店の名前。
お味の方は個性豊かに‥…

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などともったいぶって、ちょっと通ぶるつもりだったんだが、
この野望は簡単に打ち崩されてしまった。

と言うのも、ブログのネタにするために少し調べてみたら、
なんと超有名な店の一番人気の菓子であることがわかった。

つまり知らなかったのは「自分だけ」、
みたいな空気が自分の中に充満してしまったのである。
そうなると、どことなく恥かしいやらみっともない気分になる。
それに頂きものであるから、くださった方にも申し訳なくて、
申し訳ないというよりは、情けない奴と思われているかもしれないし、
と何ともネガティブな脳みそになる。

だってですよ、ここはやはり、いただいた瞬間に「粟玄の和洋やん」、
って、驚いて見せるのが礼儀、ってもんだと思う。
でも完全に「知らんなこいつ」って思われているのは間違いない。
もちろん「ありがとう」は言ったけれど、
えっ、そのリアクションで終わり?素人やな、って。
素人かどうかの境目は難しいけど、
誰もが知っている有名どころを知らないんだから、話にならないでしょう。
情けないったら、ありゃしない。

ほんと、申し訳なかったです。
と、ちゃんと謝っておこう。
まぁね、何も自主申告しなくても知ったかぶりを通してもよかったんだけど、
さすがにそこは良心の呵責がね、ほら、あるじゃん。

あーどうでもいい話、

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指が・・・・汚っ!

しかし、こいつは美味い。
衝撃的うまさだ。
そしてそのうまさの構成が全く分からないから不思議だ。
アーモンドとコーヒー味がカラメルっぽくしっとりと‥‥でもしっかりとした歯ごたえで、
ダメ、説明できない、
とにかく、この世にこんなものがあったのか的、美味さだ。

実はこの感覚に襲われるのは2回目、
1回目は静岡のかりんとう饅頭だった。
確か、かりんとう饅頭が世に出始めたころだったと思う。
差し入れでいただいて、驚いた。

Karin
今はどこが老舗かわからないけどね。

こうなるとどっちが一番か、ってところが気になるが、
そう言った下衆な評価はやめておこう。
どちらも捨てがたいし捨てられない。

人生、こんな思いを2度もさせてもらって感謝、感謝。
3度目?あると思う。きっとある。
いや、無くてもいい、無くてもいいから、
2度目リピートでもいいですよ、よろしく。

ゲーム前のディスクスロー練習について。その1

ちょっと苦言を呈します。
ゲーム前のコート内におけるディスクスロー練習についてです。
多くの人がレベルやポリシーに差がありながら、
あの狭いコート内でスロー練習するわけですから、
当然と言えば当然なのですが、ディスクの衝突事故が起こります。
言うまでもなくディスク同士がぶつかるのではなく、
投げたディスクが人に当たるということです。
あたりどころが悪いと、重症になることがあるので注意が必要です。
頻繁にあるわけではないと思っていますが、
現場を見た事実はこの20年で8件の重症例(医師の診察が必要)があります。
ですから、私の知らないところでも相当数起こっているはずです。

主催者側も対策を講じるわけで、
事細かにルール設定して防止対策を施している団体もあります。
そう言った取り組みは業界から大きく評価されるべきですが、
残念ながら根本的な解決策にはなっていません。
ルールの強化は適用範囲を超えたところでは意味を持たなくなるからです。
つまり、コート内でのルールは、コート外では適用外となるわけです。
そうなるとコート外で事故が起こります。
適用範囲をコート外も含めて、例えば今日一日この場所では、
などと言うことにしても、その場所以外のまったくもってプライベートな練習まで、
ルールを守る人はいません。

もちろんそうなると、当然主催者も団体もないわけですから、
(たとえ会員であっても)
個人の責任になるのですが、業界が大きな痛手を負うのは間違いありません。
もしかりに、どこかの公園で誰かが投げたディスクが近くにいた幼児さんに当たり、
運悪くその幼児さんが重傷を負われて、ニュースになったら、
業界は進退を迫られることになるでしょう。
そんなバカな、じゃないですよ、世の中の仕組みとはそう言うものです。
だからモラルが問われるのです。
一番の解決策はプレーヤーの意識レベルの向上だと考えます。
上から目線や先輩風などと言っている場合じゃないので、
苦言を呈するになるのです。

危険物を投げている自覚を持つ。
この自覚で全てが解決できます。
あなたが今投げようとしているものは危険物です、
競技用のディスクですが、使い方によっては殺傷能力を発揮します。
包丁と一緒です。料理に使う時は凶器ではありませんが、
人に向ければ凶器です。
車と一緒です。ドライブは楽しいですが、人をひき殺せば殺人犯です。
そんなたいそうな、ではありません。
その自覚を持つことが大切なのです。使い方を誤らないために練習するのです。

危険物である自覚を育てる。
なぜに危険物である自覚が持てないのでしょうか?
その答えはディスクドッグだからです。
ディスクドッグじゃないディスクスポーツの人はみなさん危険物の自覚を持っています。
じゃあなぜディスクドッグだけが、自覚を持てないのでしょうか、
その通りです、ディスクドッグはあなたがディスクをキャッチしないからです。
投げることしかしないし、投げることばかりが上手になって、
キャッチを経験しませんから、怖い思いもしませんし、
キャッチしやすいディスクのこともわかりません。
だから危険性に気が付かないのです。
だからといって即座に強烈な殺人的ディスクのキャッチの練習をしてはいけません。
間違いなく顔面に直撃するか、よけてしまい他の人に当たります。
適切な練習はディスク競技、
マキシマム・タイム・アロフト[M.T.A.](Maximum Time Aloft)を行うことです。
説明はしません、知らない人は自分で調べてください。
ただし、誰もいないところで試してください。

ディスクについて知る。
レギュラーディスクとそうでないディスクの差を深く知りましょう。
自分勝手に都合のいいように解釈しないで、
特性と危険性を同時に考えましょう。
普通に考えて重たいディスクは危険度が増します。
同じように径の小さなディスクは飛行速度が速くなり、危険度が増します。
同じ大きさの同じ重さでも、素材の硬いディスクは危険度が増します。
普通に考えればわかることです。
だから普通に考える練習をしてください、
バカにしているわけではありません、
普通に考えるとはナチュラルに考えるということです。

ルールではなくモラルで解決する。
上記のことで危険物である自覚が持てます。
ならば当然、どの状態がモラルか理解できるはずです。
まずはキャッチしてもらう以外に人に向けて投げない。
そして、キャッチする以外で飛んでくるディスクの軌道上に立ち入らない。
最後に距離角度をコントロールできる範囲で投げる。
この3点を実行すれば十分です。

それじゃ、ゲーム直前の練習はできないじゃないですか、
要するにスロー練習を禁止するってことですね。
と言うお怒りの声が聞こえてきそうですが、それは違います。
それが可能になるようにみんなが譲り合えばいいわけです。
一人で独占しようとするとうまくいきません。
だったら、ルール化してくださいよ、
ってさらにお怒りなされそうですが、
断言、そんなもんルール化しません、理由は前述した通り。
そもそもゲーム直前の練習のあり方がおかしい。

ということで次週はゲーム前のスロー練習のあり方、
について話しましょう。

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2017年4月28日 (金)

第368回

ドアスコープ

お約束です、夏じゃないですが怖い話します。
ウザイ?
そう言うなよ、したいんだよ。
人から聞いた話なので、作り話かどうかは知らない、って作り話に決まってる。
ただ、「あるかも」と言う怖さは確かにある。

怖いで~、知らんで~、夜中トイレ、トイレ~(遠いで~)。

コホ、ケホ…では、始めます。

そのころ新入社員だった私は社宅に住んでいました。
4階建てのビルで、独身寮として1Kのワンルームになっています。
エレベーターはありません。階段は建物の中央にあり、
私の部屋は4階の階段の右側、一番奥の端っこの部屋でした。

入社して1年ほどたったある日曜日の午後のことです。
外の共用廊下を移動する人影がキッチンの曇りガラス窓に映りました。
1Kですから、キッチンは玄関ドアの横に、シンクが共用廊下と平行にあります。
この部屋は端っこですから、その人影は私のところの来者に違いありません。
普通、すぐにドアホンが鳴るはずですが、一向に鳴りません。
それに間違いか何かで、戻る人影がキッチンの窓に映ることもありませんでした。
ドアホンが壊れていたらノックするか呼ばれるので、それもなさそうです。

奇妙な感じがしたので、玄関ドアのドアスコープを覗きました。
するとそこには若者が立っていました。
ほとんど手入れのされていない髪は額と耳を隠しています。
顔色は悪く真っ青です。
まばらな無精ひげが年齢を感じさせます。
おそらく私と同じぐらい、20代半ばでしょうか。
瞳が見えないほどの細い目はじっとこちらを見ていますが、
なぜか口元は目とは正反対に軽く微笑んでいます。

荷物が両手にあってドアホンのスイッチを押せないのだろうと、
勝手に判断し、「ハーイ」と返事をしながらドアを開けました。
しかし、そこには誰もいませんでした。

階段に続く共用廊下を目で追いかけましたが、
誰もいませんでした。
気のせい?理解不能のままドアを閉め、部屋に戻ると、
共用廊下に面しているキッチンの前の窓越しに、
誰かの影が移動しているのが見えました。
慌ててもう一度ドアを開けましたが、やはり誰もいませんでした。

この若者に次に会ったのは8年後です。
社内恋愛が実り、結婚が決まって、
この独身寮から引っ越しをするまさにその日でした。
全ての荷物をトラックに積み込み、鍵をかけて出かけるその時、
キッチンの窓に人影が走ります。
てっきり引っ越し屋さんだと思い、
玄関の鍵はかかっていないので、勝手に入ってくるだろうと思っていましたが、
ドアが開くことはありませんでした。
気になってドアスコープを覗くと、あの時の若者があのままの姿で立っていました。
覗いて見て、初めて思い出しました。
さっとドアを開けると、やはり誰もいませんでした。
そしてまた、ドアを閉め部屋に戻ると、
影が去っていくところがキッチンの窓越しに見えました。

結婚して15年念願のマンションを買いました。
会社は10年前に社宅を売却しました。
そして住宅手当を充実させました。
こう言ったこともマンションを買うきっかけになったと思います。
近頃のマンションはセキュリティーもしっかりしていて安心です。
ドアホンもカメラ付で人感センサーで作動し、
チャイムを鳴らす前に来訪者をモニターで確認できます。
また、静止画を保存することもできます。
マンションで生活し始めて1年後、転勤を命ぜられました。
子供も小さかったので単身赴任することにしました。

独身時代の一人暮らしの経験があったせいか、
単身赴任生活に支障をきたすようなことはありませんでした。
住むところもこっちで勝手に決めることができます。
ただし手当の上限を超えてはいけないので、
必然的に節約志向になり、1K物件に落ち着きます。

その日は飲み会があって少し遅い帰宅となりました。
金曜日だったので明日は会社が休みと言う状態が、
そうさせたのは言うまでもありません。
風呂から上がってくつろいでいると、
ふと、玄関のカギをちゃんとかけたか気になりました。
今はすっかり酔いも醒めていますが、帰ってきた直後は記憶があいまいです。
大丈夫でした、カギはちゃんとしてありました。
確認したのち、ふと、なぜかドアスコープを覗きました。
あの若者が初めて見た時のままそこに立っていました。
同じように口元だけが笑っていました。

その瞬間、携帯が鳴りました。妻からでした。
見知らぬ人が暗がりの中ドアの前に立っている、と言うものでした。
センサーが感知してリビングのモニターに映し出されたようです。
しばらく立っていたが、瞬きしている間に消えたそうです。
妻に画像を送るように言うと、すぐにメールで送られてきました。
そこに映っているのは今しがたドアスコープで見た人物とまったく同じでした。

いったい誰だろう、この世の者かあの世の者かもわかりません。
だた、きっと20数年間付きまとわれていたことに違いはありません。
そしてこれから先も。

お終い。

怖っわ、
ダメですよ、確認しに行っちゃ、
気になる?じゃ戸締りだけ確認。
絶体にドアスコープ覗いちゃだめですよ、
ダメだって、もし誰か立っていたらどうすんのよ。

Dasc

獣医さんの選び方、その4、最終回

さて、では何を基準に獣医さんを選ぶか、という話です。
おっと、その前に、
本当にすいませんでした。エラそうにいろいろ言い切ってしまいました。
さらに、最終回に及んでは「選ぶか」などと上から目線極まりないです。
どうかお許しください。
その上で、どうか文句なしに選ばれてやってください、
どうぞよろしくお願いします。

◎相性がいい。
すいません、いきなりここからスタートします。
なんだかんだ言って結局ここかい、って叱られそうですが、
ここです、間違いありません。
獣医さんと言葉を交わす前に、
あえて言うなら外の看板を見た時に相性がほぼほぼわかります。
社のいで立ちは社長の、しいては社の姿勢を伺い見ることができます。
漂う気は足が向くか向かないかを、玄関をまたげるかを判断できます。
なんとなくで十分なレベルでしょう、
よって救急じゃない時間の余裕のある時に一度訪問してみるといいでしょう。

◎玄関前に駐車場がある。
犬には救急車が来ない以上、自家用車で搬送することが前提ですし、
救急以外にも重症の場合も、近くであったにせよ、
離れた場所から病院へ運び入れることが不可能になります。
目の前に駐車場を設置していない病院は、
小型犬以外診察拒否だと思えるほど、駐車場は重要です。

◎ドクター、看護師が2名以上常駐している事。
この人員は緊急医療に対処できるぎりぎりでしょう。
あくまでも診察時間内において、です。
時間外の診療や救急搬送も選ぶ基準にしていないのは、
そうすると現実問題として選べないようになるからです。
中には公にしていませんが救急見ますよ、
と言って携帯電話のメモを渡してくれるドクターもいますが、
そういた場合は好意に甘んじるべきだと思いますし、
躊躇なく甘んじれるように、普段からの付き合いを考えてもらえばと思います。

◎混雑している。
犬の医療は研究し尽くされていませんから、
結局、数の勝負になります。
つまりその医院でどれほどの症例を扱ったかに、
頼らざるを得ない状況だということです。
マニュアルにはたくさんの症例は載っておらず、例題だけです。
よって症例の多さは患者の多さになります。
いつでも空いていて、待ち時間ほとんどない、
それは扱った症例の少なさを証明しているようなものです。

◎ドクターの年齢が50歳以上
上記と合わせて経験値がモノを言いますから、
当然キャリアが長い方がいいでしょう。
若いドクターがダメだと言っているわけではありません。
若くてもそれなりに多くの症例を経験しているなら間違いはありません。

◎犬に咬まれた経験が少ないドクター。
動物病院と言う場所は犬にとっては特異です。
よっておとなしい子でもつい、犬らしさを発揮してしまいます。
攻撃的になった犬には獣医さんも大変です。
自分が咬まれる危険がありますからね。
犬たちを手なずけるのではなく、
犬に咬ませないようにさせることが獣医さんには必要です。
触診ができなければ治療を進めることはできませんし、
獣医さんが咬まれても治療は不可能です。
犬が好きか嫌いではなく、怖いか怖くないかでもなく、
咬まれても平気でもなく、
犬に咬ませないように接することが重要です。

◎飼い主さんを叱らないドクター。
やたらと飼い主さんを叱るドクターがいます。
そうする気持ちはわかりますが、
はっきり申しまして、昭和の青春ドラマの見すぎです。
それに飼い主さんのカウンセリングが必要なのではなく、
今はその犬の治療が必要なのです。
気持ちはわかりますが‥‥
犬たちとは言語で分かり合えません。
よって犬たちの状態を一番近くにいる飼い主さんに聞くわけですが、
獣医さんの威圧的態度は真実を語らせず、
その場を取り繕うだけになります。
これでは問診の意味を成しません。

◎対等に話ができるドクター。
一番最初の相性とも関わってきますが、
何でも聞かれて、何でも聞ける関係がいいかと思います。
知らないことは知らないと言えるドクター、
込み入ったことを聞いたときに真摯に答えてくれるドクターです。

以上で終わりますが、
今かかりつけの獣医さんがいて、その関係がうまくいっているのなら、
あえてそれを壊す必要はないでしょう。
もし新しいかかりつけ医を見つける必要があるなら、
今回のことは十分お役に立てるでしょう。
口コミや評判は二の次にして、まずは自分で出かけて確かめましょう。

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2017年4月21日 (金)

第367回

床下に何かいる。

縁側と言うか、ウッドデッキと言うか、
窓の外に板の間がある。
部屋の掃き出し窓から段差なく出られるので、
その板の間の床下はけっこう深い。
普通その床下は庭の地面と繋がっているから、
しかもそこそこの空間なので、知らず知らずのうちに物置化してしまう。
濡れ縁とも呼ばれているとおり、雨ざらしだから濡れて困るものは置けないが、
使わない植木鉢とか灯油ポリタンクなんかが常連となって、なんとも汚くなる。
で、それを防ぐために周囲を板で囲むわけなんだが、
そうなるとこの空間が秘密基地みたいになるから面白い。

Img_1645_2

犬たちが時々、「床下になんかいるから見てくるわ」と言うので、
そんな時は囲んだ板を一部開けてやることにしている。
そしてその時に必ず「けったいなもの見つけたらあかんで」、
と念を押している。
「けったいな」とは関西弁で標準語では「変な」あるいは「正体不明」になるか。

Img_1644_2
ここが開くようになっている。

かつてこの床下にいたけったいなものは、
稀少順に3位ムカデ、2位ヘビ、1位イタチだ。
以外では通年見かけるバッタの仲間でカマドウマ、ダンゴムシぐらい。

犬たちの勘は鋭いから、
「なんかいる、見てくる」と言った時は必ずなんかいるはず。
そして見つけたら、捕獲しないまでも追いだすことになる。
イタチは目にも止まらない速さで逃げて行ったが、
ヘビは尻尾に犬パンチを食らいながらの逃走だった。
ムカデは咥えられていた。

Img_1649

Img_1654

ところがたまに誰もいない時がある。
誰かいる時の方が珍しいんだけど。
「おかしいな、誰もいないわ」と言って床下から出てくる。
それでもやっぱり気配はあるみたいで、
「ちょっともう一回見てくるわ」と言って、
何度か床下に潜り込む。
電灯もって一緒に潜り込んだ時もある。
だけどやはり誰もいなかった。
でも確かに気配はあるようで、きっと何かがいるのだろう。
その何かとは見えないものかもしれないし。

Img_1653

家の中でも、ふとそんなことを考える時がある。
なんか気配を感じるんだな。
そしたら必ず中を確認するようにしている。
階段下の納戸や布団が入っている押入れに、
知らない間に誰か住んでいるかもしれない。
クローゼットの奥に隠し扉があって、他の世界と繋がっているかも、
と想像したら、ゴミ屋敷のように積まれた衣類をどけて確認してみる。
今は倉庫になっている屋根裏部屋も、気付かれないようにそーっと覗いてみたりする。
玄関の靴箱には小人が住んでいるかも。
他の人にそんなことをしているところを見られたら、ほとんど病気、
だけど感じるんだから仕方がない。

そう言うことってないですか、みなさん。

あっ、これ書いてて思い出した、怖い話。
来週したろか?

獣医さんの選び方、その3

獣医さんの産業的関わりとは少々おかしな言い方ですね、
要するに自分の仕事と割り切っている人、
と解釈してもらえばいいでしょう。
ちょっと険のある表現になるのは許していただきたい。

人の医療関係は常に緊急医療を念頭に考えますが、
動物医療の場合はそうではないですね。
よって当然獣医さん自身にも緊急医療に対する考え方はまちまちで、
そのことに積極的に取り組む人と、
完全に拒否する人がいます。
人の総合病院でない個人医院なんかも、
緊急医療については取り組んでいませんが、
総合病院が24時間体制になっていますから、
万が一、緊急医療が必要な時は、その専門に任せばいいわけです。
それはそれで拒否しているわけではなく、
そう言う体制で対処していると言えるでしょう。
ただし、24時間体制の総合病院が存在しない過疎地や離島は別ですが。

動物医療は総合病院は必要なくても、
24時間体制の救急病院は必要です。
しかし現実には大都市に1つあるかないかですね。
たまたまその救急病院に行ける範囲に住んでいるかどうかで、
その犬の命の扱いに差が出るのはなんともやりきれないでしょう。

確かに緊急受け入れを実施すると、獣医さんの任務は激化します。
獣医さん一人でやっておられる病院では不可能なことです。
しかし、なるべく対処してあげようという姿勢は責任としてあると思います。
なぜならその対処でその命の行く末が決まるからですね。
余談になりますが、
あらゆる仕事において「一人作業の危険性」が取り沙汰されています。
一人作業はもしその人に事態が起こったときに、
その本人も周りの人も命の危険に脅かされるからですね。
ワンマンカーのバスの運転手が気を失って、バスが暴走、
なんてことは二人作業なら防げたはずです。
そうするとコストが、なんてことをすぐに言い訳しますが、
重要なのは命を守ることであって、コストではないです。
しかし、利益がないと継続することはできません。
そうですね、だけどそこを何とかするのが技術であったり、
戦略であったり、アイデアだったりするわけです。
全ての事業所がそのバランスを模索しています。
近々きっと目を見張るような体制が実現されるでしょう。

しかし残念ながら獣医さんにはそう言った改革は起きないかもしれません。
獣医2名、看護師2名の配置を開業の条件にしたら、
だれも新しく動物病院を開業しないでしょう。
なぜなら緊急医療と遠いところにあるから獣医院を開業した人がたくさんいるからです。

私がこの事実を身をもって知ったのは20年ほど前です。
当時我が家の犬はジャーマンシェパードでした。
引っ越しした時に新しい家の近くで、
具体的には歩いて行ける距離で獣医さんを見つけなければいけませんでした。
幸い、獣医さん一人の小さな個人医院ばかりでしたが、
数件見つけることができました。
その中で最初に行った病院で、
連れている犬を見て診察前に話をされました。
その話とはジャーマンシェパードに胃捻転があること、
そして緊急手術が必要なこと、でした。
もちろん理解があることを説明しますと、
ならば話が早い、ということで、単刀直入に、
ジャーマンシェパードはいかなる診察でもお断りしています、
ということでした。
理由としては、緊急の胃捻転の手術ができないからでした。
深夜休日はもとより、開業中でも獣医一人、助手一人では対処できませんと。
さらに、予防接種等でかかりつけ医にされると、
緊急医療を断りにくいので、受診しないでほしいと言うことでした。
この時、確かに憤慨しましたが、
よくよく考えると、この獣医さんは正しく親切だと思います。
できない事、したくない事をはっきりと伝えるわけですから。
その後、残りの数件には、この事実を初めに説明しますと、
全員が同調されました。
嫌な態度ではなく真摯に受け答えいただきました。
中には体制の改革を求める意見を言われた獣医さんもおられました。
結局もとに住んでいた場所から、
通っていた獣医さんに今だお世話になっているのですが、
この時には随分と多くのことを学ばせていただきました。

緊急医療に取り組まないからダメな獣医さんではないですよ、
取り組めない体制に甘んじているのがよくないだけです。
最終的には診察や経営は秘密主義になっていきます。
獣医さんに質問するなんてもってのほか、と言う扱いなります。
やがて診察料も予防も不透明になります。
そこが良くない、という話です。

ところで、先ほどの最初に行った獣医さん、
もし、トイプードルが胃捻転で担ぎ込まれたらどうしたんでしょうね、
(もちろんトイプードルにも胃捻転は発症します)
胃捻転とわかっていて、あと数時間で手遅れになるとわかっていて、
ちょっと様子見ましょうって、言ったのでしょうか、
それとも他の病院に搬送したか、
あるいは事情を説明してそのまま安楽死を選んだか。
手術はしない、できないって言っている以上、
この3つしか選択肢は有りませんが、どうするんでしょうか。

続く。

次週はいよいよ、「獣医さんの選び方」で最後です。

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2017年4月14日 (金)

第366回

時節の話題

クモのヘレンが登場する絵本が我が家にあった。
その昔、息子が幼児のころのことである。
タイトルは何だったっけ?‥‥‥忘れた。
話の中身は‥…忘れてない、
え~~っと、たしか、いい話だった気がする、
ヘレンと言う名のクモが出てきて‥…いいことする、
要約するとこんな話。
その絵本以来、我が家ではクモを大切にする風習ができた。
だから家の中はクモの巣だらけだ。
と言っても、ホラー映画に出てくる空き家みたいにはなってない。
冬になって家主が死んだかどこかに行って空き巣になったクモの巣は、
掃除機で吸い取ることにしている。
残っているクモの巣は、
越冬のために冬眠しているクモの姿が確認できるので春まで放置している。

そう、飼ってる、と言えなくもない状態だ。
ただし、エサはやらない。
(エサと言う言い方は犬以外の生き物に使う主義、もちろん人間も)
クモなんだからちゃんと狩りをしていただく。
獲物は小さな飛ぶ虫。
当然、蚊もターゲットだが、何と言ってもこいつがありがたい。
なぜか蚊の多い地域で、犬たちが自由に家と庭を行き来するので、
家じゅうが蚊だらけになる。
すき間から蚊が入ってくるのではなく、
どうやら犬の体にくっ付いて入ってくるようだ。
で、家の中で自由を得た蚊は、今度は人間をエサにしている。

ヘレンがどれほどの蚊を捕まえているかはわからないけれど、
蚊のシーズンが終わったときの、
ヘレンの家を見ると体液を吸われた虫の死骸が天日干しされていて、
少しばかり狩りの成果を見ることができる。

Img_1502

2月ごろの撮影、階段の踊り場の壁の角、冬眠中のヘレン、
大きさからしてたぶん幼齢か、
真ん中の黒い粒みたいなやつ。
周りに食べかすが残っている。
これじゃわからないので拡大。

Img_1504

右側は脱皮の抜け殻。

もう一つ。

Img_1506

キッチンの小窓のところ、トースターの裏。
こちらは巣ではなくなぜかそのままチョコンと冬眠。
死んでる?ちょっとさわるとかすかに動く。

Img_1612

それから2か月、桜が咲いた。
そしてふと見るといない、ん?どこへ行った?
食べカスが同じだから同一場所の証拠になっている。
行動的になっているのだから無事に冬眠から覚めたようだ。
実は冬眠は安全ではない。
まず無防備だから天敵に狙われやすい。
天敵とはその手の天敵だけではない。
たとえば掃除機やほうき、虫好きの幼児も天敵になりうる。
あと、激しい気候変動もそうだ。
この時代、地球温暖化の影響で、冬場の環境が安定しない。
もっとひどいのが家の中だ。
暖房があると春の陽気、就寝前に暖房を止めると一気に極寒のシベリアになる。
暖かいと冬眠から覚めるし、で、また寒くなっても、
すぐに眠たくなるわけではない。
少しづつ寒くなるから眠たくなって冬眠できる。
一気に寒くなると冬眠ではなく凍死になる。
そんなわけで冬眠と言えども油断はできないのである。

Img_1509

もしかしたら、こっちの人はもう死んでいるかもしれない。
ちょんちょんと突いてみるとわかるんだけど、
死んでたら嫌なのでそのままだ。
あと1か月してまだこの姿勢だったら完璧に天国だろう。

桜だけでない春の話題でした。

Img_1629

いちおう桜の写真も(散歩コースの遊歩道)

獣医さんの選び方、その2

産業動物かペット産業か、どちらが正しいかわからないですが、
犬を取り巻く産業が確かに存在していて、
市場規模もそれなりにではなく、非常に大きいです。
動物病院も医療分野とは別に産業分野の側面も持つ、と言うことなのですが、
人間の医療もそうなのだから、産業分野にあることが不適切ではありませんね、
とっても自然なことです。
気持ちとしては医療分野は慈悲の集合体であってほしいと思いますが、
それで成立しないことはみんながわかっていることなのです。

ただ、前述した通り、犬の命は軽い扱いですから、
産業分野の側面においても軽い扱いになっています。
ここも人とは比べ物になりません。

まずは研究からです。
以前に獣医さんから直接聞いた話をしましょう。

「犬の病気は実はほとんどがわかっていない状況です、
なぜかって言うと、たいして研究されていないからです。
研究したいと思っている人がいても、趣味で研究できるレベルではありません。
一つの病気に対してかかる研究費用は人用も犬用も変わりないはずです。
でも予算は限られていますから、
どっちに使うかとなると、絶対的に人の方に使うことになります」

さらに、
「だから、人と犬に共通している病気は研究されますが、
犬にしかない病気はさほど研究されないのが事実なのです」

という話なのですが、妙に説得力ありますね。

たとえば薬を開発したとします、
しかし、膨大な実験と安全と、
肝心の効き具合を徹底して開発できるシステムにはなっていない、
ということですね。
さらに、副作用が多く出ても改善しないでしょう。
むしろアフターケアはほとんどしないのではないでしょうか。

薬品メーカーは開発費に見合う収益が見込めないと開発することはできません。
となると、治療薬よりも予防薬の方が収益が上がりそうです。
治療薬は治ったり死んだりするまでの需要ですが、
予防薬は一生涯を通してですから、市場に出回る数が違ってきます。
人と共有できる医薬品は比較的安全だと言えますが、
犬専用の医薬品は製品としての完成度は低いのではないでしょうか。
批判ではありません、そう言うシステムだからです。

犬専用の医薬品、使う側として簡単にわかるのは予防薬のほとんどですね、
狂犬病予防接種、混合ワクチン、フィラリア症、そして最近はやりのダニ取り剤ですか。
法律に保護され、世間の常識とされ、地域性の指導を受けて、
薬品メーカーに説得されて、自分の犬に投与することになるのですが、
その中身はほとんどの場合説明されません。

ちょっと意地悪して質問してみましょう。
1年に一回を義務づけられている狂犬病予防接種、効力のあるのは本当は何年?
以前は4種だった混合ワクチン、最新は11種、
病名とその症状、ワクチンの有効期限、11種全部言えますか?
フィラリア予防薬とダニ取り薬、どんなシステムでその虫に作用するのでしょうか?

答えは書きません、自分でかかりつけの獣医さんに聞いてください。
先に調べてから聞いたらダメですよ、それはほんとうの意地悪になります。

狂犬病の予防接種がもし一生涯有効だとしたら、随分とお金が助かりますね。
混合ワクチンは種類が増えるほど高価になります。
フィラリア感染症はもしもの対策として前後一か月をプラスされます。
ダニ取り薬は最近ですね、
ということは昔の犬たちはマダニからの感染症でたくさん死んでいたのでしょうか。

どうですか、気が付かれましたでしょうか、
そうなんです、たぶん、間違いなく犬用薬品メーカーの売り上げのほとんどは、
この4つでしょう。
儲けてはいけないという話ではありませんよ、
必要な産業なのですから、
良いもの作ってどんどん儲ける、いいと思います。
ただ、使う側がしっかりとその薬についてわかってないといけない、
ということです。
知らない犬に与えるのではなく、自分の犬に与えるのですよ、
全面的に信用するとかじゃなく、正体を知っておくのは責任だと思います。

今回は薬品メーカーの産業的関わりの話でしたが、
次週は獣医さんそのものの産業的関わりについて話しましょう。

続く。

余談ですが、ワクチンでアレルギーを起こして死んでる子いますよ、
多いか少ないかはわかりませんね、
それに因果関係を突き止めるのも難しいでしょうね、
なんたって、強烈なワクチン4種類同時に摂取するときがありますからね、
6月とかそうなんじゃないですか、
自分に当てはめるとそれは嫌ですね、
せめて一か月に1本ぐらいにしてもらいたいです。

余談その2、
薬品メーカーは犬で生体実験つまり、犬体実験してるんかな、
してそうな気がするけど、
やっぱ神の領域ですな、そこは。

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2017年4月 7日 (金)

第365回

腰痛その2

おかげさまであれからうまく付き合ってます。
無理さえしなければ何とかなるもんです。
それでそのうちに症状が和らげばもっけもんでしょう、
それぐらいの気持ちでいます。
だから予防策も重要になりますけどね。

この季節、具体的には3月から4月にかけて、
庭の雑草取りをしなければなりません。
これをしっかりとやっておかないと、
芝生の生育に問題がでます。
問題と言うか、芝が育たなくなるんですね、
つまり雑草に負けてしまうんです。

今はまだ芝生は目を出していません。
地中の浅いところで茎を潜らせています。
そしてもう少し暖かくなったら、枝分かれしながら一気に芽吹いてきます。
ところがこの雑草、名前はスズメノカタビラって言うんですが、
こいつがしっかりと根を張って芝の茎の成長を阻害するんですね、
で、芝は成長しないわけです。

と言うことで、このスズメノカタビラが成長する前に除草しなければならないのですが、
それがまた成長が早くって、ちょっとサボるとあっという間に大きくなっていきます。

Img_1534

立派に成長してるスズメノカタビラ、
こうなるとほんと大変。

Img_1535

雑草取りはもちろん手作業なんですが、
しゃがんでの作業なので、腰への負担が大きいのです。
わずか10分ほどの作業で、すっと立ち上がれないほどです。
立ち上がっても、腰の曲がったじいちゃんになります。

Img_1530

そこでこいつの登場です。
今年初めて購入してみました。
昨年までは腰痛持ちじゃなかったので、
座り作業ができたのですが、今年はどう考えても無理です。

Img_1539

実際使ってみると、んん、楽です。
たいして高くないところに座るのですが、
これぐらいでも十分に効果的ですね。ちょいと驚きです。
座面が回転するの良いです。
ちなみにお値段は1500円、高い?
いやいや安いですよ、この快適さで1500円、
耐久性が心配ではあるけれど、1シーズンで壊れても安いかも。
とにかく、腰の負担がほとんどないのが素晴らしいです。
どうでしょうか、皆さん、
一家に一台、「イージーターンチェアー」、
本日は特別価格にて提供いたします。
台数に限りがあります、今すぐお電話を。
(ほんまに電話してくんなよ)

ところで「腰痛あるある」を一つ。
和式トイレで拭けない。
痛みで腰が回らないから、前からも後ろからも無理。
しかも和式トイレにはウォシュレットがないから最悪。
どうしたか、って?
それは言えん。

獣医さんの選び方、その1

この話はマズイですね、
いくらなんでも話題がないからってここに手をつけちゃいかんですよ、
そうなんです、まさに聖域、本当は触れてはいけないところなんですが、
あえて踏み込んでみましょう。
そうするとそこが聖域でも何でもないことがわかりますし、
隠れた問題を考えるきっかけにもなります。

獣医さんを批判するつもりも攻撃するつもりもありませんし、
意見を言うつもりもありません。
犬飼にとって必要な間柄なので、
本音で付き合える仲になりたいと思っているだけです。
タイトルはこっちからの上から目線で申し訳ありません。

さて、まずは現状を再確認しましょう。
この手の話はタブーになっているので、
ついつい現状を忘れがちになります。
そうなるといつの間にか理想を現実と勘違いしてしまうので、
何かと不都合が起きてしまいます。
不都合とは実際に獣医さんの世話になるときに、
特に緊急事態の場合など、過度の期待をしてしまったり、
あるいは、わかっているけれど不条理さに怒りを覚えることです。
少し酷なことですが、現実を突きつけさせていただきます。

犬の命は軽い。
全ての生き物の命は同じ重さではないです。
そんな中で犬と猫とあえて言うなら馬だけは、と思うのですが、
残念ながら人に比べたら軽いです。
それもちょっと軽いじゃないですね、
比べ物にならないぐらい軽いです。
言い方悪いですが、家畜レベルです。

獣医さんもちゃんといるし、そんなことはないでしょう、
世間では犬猫はペットではなくコンパニオンアニマル、って言われているし、
仕事をして人の役にも立つし、
セラピードッグなんてその最たるものだし、
薬も設備も人並みだし、
何と言っても家族の一員だし。

そりゃそうだ、間違ってません。
けどね、夜中どころか日中でも救急車はきませんよ、
その意味は、救急車が必要な時には死んでおいてください、なんです。
これ極端な話じゃないですね、
救急車が必要でないレベルと言う認識は、
犬を取り巻くほかのすべての基準となっています。

ペットホテルや犬を一時預かりするところ、
もちろん保健所の殺処分施設も、
あえて悪環境ではないにしても、
不慮の事故は仕方がないというレベルの安全管理です。

ペットグッズもそうです。
売れることが第一で安全は二の次です。

安全とは言うまでもなく、命を守ることです。

そして獣医さんも、という話になります。
それって最悪じゃないですか、と言われそうですが、
そうではありませんね、
たとえば麻酔事故、おそらく頻繁に起きているはずですが、
公表されませんし、誰も調べません。
当の飼い主さんにもそれは言いませんので、
実態はまったくわかりません。
たぶん、獣医師会でもデータの共有もされてないのでは、と思いますが、
されていたらゴメンなさい。
つまり、その安全レベルで対処しようということで、
そのように環境整備してきたので仕方がないのです。
一人の獣医さんが「い~や、それではダメだ」と言ったところで、
世間の環境から変えないといけないので、
夢物語ではないですが、簡単ではないです。
それに、これも言ってはならないことかもしれませんが、
飼い主さんの方の自覚も世間一般ですからね、
麻酔から覚めないで死んでしまった時に、
麻酔事故ですか、と詰め寄ったりはしませんね。
(私はしましたけど‥‥)
それは、どこかで暗黙の了解があるからだと思います。
飼い主さんもまた犬の命を世間並みに軽く見ているのです。

続く、
ダメダメ、重たい話は短い方がいい、
次週は動物産業からの視点です。

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2017年3月31日 (金)

第364回

プリンターが壊れた

タブレットに続き今度はプリンターが壊れた。
なんてこったい、などと江戸風に言ってみたくなるが、
人生、何かにつけてこう言ったことは続くもので、
たとえば小学生のころだと、運動会が雨で2回連続中止になったり、
大人になってからは、買い物に行ってお目当ての店が臨時休業で、
近くの代わりの店も休みだったりする。
家の電球が切れたので買ってくると、
きまって他の電球が切れたりもする。
不幸だとか試練だとかじゃない、
わりと「もう」ですみそうなプチショックがほとんどだが、
今回の事件だけは少しばかり様子が違った。
・・・事件、なんて言ってますが…

機械ものだから壊れるのは仕方がないと思っている。
もちろん機械ものに限らずだが。
問題はどんなふうに壊れるかによって、影響の大きさに差が出ること。
とうとう壊れたか、長い間ご苦労さん、もうゆっくり休んでくださいな、
なんてことを言われる壊れ方もあるし、
もう壊れたのか、不良品だな、なんて時もある。

今回の壊れ方は良くなかった、
えっ、今?、それはないでしょ、と言う壊れ方だった。
前日どころか、直前まで普通に3枚プリントしたら、
それで壊れて残り6枚プリントできなかった。
どうしても必要な6枚だったから、何とか応急処置でもしたかったが、
それをも許さない壊れ方だった。
つまり俗に言うウンともスンともだ。

確かに今日びのプリンターはよく壊れるし、
本体価格もそれなりに安くしている。
消耗品のインクカートリッジ2個分で本体が買えたりする。
おそらくプリンターとはそう言うものなんだと思う。
構造上耐久性が見込めないのではないか。
ただしこの話はインクジェットプリンターのことであって、
会社のレーザープリンターは故障知らずだ。

これはいい、へんに欺かれるよりはよっぽどいい。
壊れること自体には怒っていないのだ。
怒っているのはその壊れ方だ。突然はダメでしょう。
重要な商談中の人もいるんじゃないの、

「今ここで見積もり書印刷して提出しますので、ぜひともわが社に‥‥」

「ほう、ここでってどういうこと?」

「ハイ、プリンター持参してきました」

「でもここには電源コンセントないよ」

「大丈夫です、バッテリーで動くので」

「お~お、それはすごい、」

必ず契約してくれそうですが、せっかく出したプリンターが、
3枚だけ印刷して壊れたらどうします?

「まぁ、いいですよ、社に戻られてから改めて作って、
郵送で送ってください。」

なんてこと言われて、2~3日もたもたしているうちに他所に仕事取られる。

「あ~なんてこった、あの時壊れなかったら契約できたのに、
壊れるんだったら前もって言えよな、ったく」となる。

そう、突然壊れたことに怒っている。

昔のプリンターは壊れる前兆があった。
ペーパーが詰まったり、印刷がかすれてクリーニングをしたり、
プリンターだけじゃなくすべてのものに壊れる前兆があった。
その前兆がわかっていたら、重要な時には別のものを用意したり、
もしかしたら新しいのを買っていたかもしれない。

前兆なく突然はダメだ、許されるべきでない。
ここらはもしかしたら、デジタル機器の大きな弱点かもしれない。

翌日、取り扱い説明書のエラーの項目を見ると、
ほかのエラーには対処方法が載っているが、
このエラーには対処法がないようである。
オレンジのリセットランプの点滅回数で故障の種類がわかる。
サポートセンターに電話すること、とあるので電話すると、
やはり修理が必要のようで、費用はなんと送料別で15.000円ほどと言う。

そんなバカな、
だって最新の新品がアマゾンで21.000円だぞ。
「そんな費用で修理を頼む人いますか」と尋ねると、
あまりおられません、とすんなりと言うので、
ちょっとムカついてしまって、
そんな若い女性のオペレーターさんにオラオラ当たって申し訳ないけれど、
怒りは収まらず、「壊れる前兆が必要」論をぶちまけると、

「そこも含めて申し訳ありませんでした」
と言ってくれたので、
新しいのを買うことにした。

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おやつの罪

ほぼ1年前に?した「おやつの話」の別バージョンです。
以前はおやつとドッグトレーニングの話でしたが、
今回はおやつと健康の話です。
私は獣医ではないので獣医学的な見解ではありません。
あくまでも犬の飼育者としての経験からの見解です。
ただ、多くの獣医師さんは同調してくれると思っています。
このことで直接詳しい話し合いをしたことはありませんが、
たぶん獣医学的見解と大きな差はないはずです。

生命体として犬は丈夫な動物だと思っています。
いきなり…なんですが…
つまり簡単には死なない、ってことですね。
これは人と似ています。
しかし、人と明らかに違うところは、
一線を超えてしまうとあっという間に死んでしまうことです。
これは元の寿命の設定がちがいますから、そうなると考えています。

一線を超えるとは、例えば温度であったり、
細菌感染であったりします。
交通事故などの強烈な外圧もその程度は一線と呼べるかもしれません。
だからほんの数時間前まで普通に元気にしてたのに、
たった今間際にいるなんてことは頻繁にあります。

超えてはならない一線は犬の周りにたくさんあります。
それは外であったり内であったりします。
外とは外的要因で内とは健康を直接司る体内のことです。

犬は人の7倍の速度で生きます。
よって内で起こったことも7倍の速さで進行します。
一線を超えてしまってからも7倍ですから、
人とは比べられないほど早く逝ってしまうのです。
もちろん、この7倍は一線から引き返すときや、
健康を取り戻すときにも働きますが。

さて、肝心のおやつ、ですが。
率直に申しまして、犬にとって必要なものではありませんね。
人と違って食べることはダイレクトに生きることで、
食に関して癒しや文化、楽しみとは結びつきません。
かと言って味がわからないわけではなく、好みもありますが、
食の内容によって心が不安定になったりはしません。
もちろん食べれないのはダメですが、
ちゃんとした物をしっかりと食べていればおやつは不要になります。

おやつで犬に好かれようと言う魂胆は前回の話なので、今回はしません。
ここで決まって出てくる話が、
「でも、ウチの子おやつ大好きですよ」なのですが、
その存在を教えたら誰だって好きになりますよ、
かと言って、今からその存在を消しても、
そのことで犬が死んだり精神的に不安定になったりはしません。
昨日まで5年間与えていたおやつを今日から辞めても、
もちろん「なんで?」と言う文句は言ってきますが、
それが原因で暴れたりすることはありません。

あえて言うならば、おやつと普段の食事の区別は難しいです。
おやつは別腹だとか言うのは人だけです。
食べることはすべて食事ですから、
ほんの一握りのおやつは「なんでこんなに少ないねん」以外に思いません。
だからいくらでも欲しがるじゃないですか、キリなく。
「さっき朝ごはん食べたし」も説明が難しいです。

きっと動物人間にもおやつは必要ないのでしょう、
だからおやつの定義が成立しないので、
犬にも教えられないし、
人は都合よく、食事で賄えない栄養を補う、空腹感を減らす、
リラックスと楽しみのために、人と仲良くなるために、
などとそれらしい理由をつけますが、
犬にもそれらしい理由をつけておやつを与えることに正義感を持つと、
残念ながら内にある一線を簡単に超えてしまうことになりますよ。

犬たちは胃腸も丈夫です、しかし同じように一線を超えれば弱いです。
胃と腸のどちらがデリケートなのかはわかりませんが、
どちらかだけに不具合があるのではなく、
多くの場合その両方にあるようです。セットだと言ってもいいぐらいです。
これは犬だけの特徴かもしれませんが、
胃と腸は休めることによってその状態を保っています。
狩猟動物の名残でしょうか、
一度に大量の食物をとる生き方をしてきたからだと思えます。
大量に摂ってそしてしっかりと休めるが肝心です。
下痢やおう吐の特効薬は絶食です。
とにかく胃腸を休めることです。
休めてから薬物治療がベストでしょう。

食欲は生きる力ですから、胃に自身がそれを制御するのは難しいですが、
重症の胃腸疾患の時には自ら絶食を決行します。
あまりにも長く食べないので、そのことで死ぬのではないかと思うほど絶食します。
そんな犬を飼い主さんは見守らなければならないので、
辛い事この上ないでしょう。
しかし、それが最善策ですから、耐えるしかないのです。

胃腸を休めると言うのは食物を摂らないということです。
食物を摂取すると消化するために体が反応します。
つまり見た目は休んでいても、内は働いているということです。
食事の後にどれほどの休息が必要かはわかりません。
しかし、12時間ぐらいでないことは確かでしょう。
おそらく丸一日、ぐらいではないかと考えています。

そう考えると、理想の食事回数は一日に一回となりますが、
その根拠は確かではありません。
ただ、おやつを頻繁に与えれば胃腸の休息時間が無くなることは確実です。
量の問題ではありません。
無関係ではありませんが、少しでも食物が入ったら内は働きだします。

犬たちが胃腸障害を起こす一番の理由はストレスでしょう。
おやつが直接的原因ではありませんね、
それはおやつがおやつと言う認識ではなく、
量の少ない食事だからです。
もちろん先ほどからの話のとおり、おやつは胃腸障害の元ですが、
直接原因はやはりストレスだと思います。

たとえ軽くても胃腸障害を起こしているときにおやつを与えると、
胃腸の休息になりませんから悪化することは明らかです。
ここで問題なのは、おやつが食べられるから大丈夫と判断してしまうことです。
コップの水はあふれる前に予防しなければ、
あふれだしてから止めることはできないのです。

腸は激しい下痢です、大腸炎を伴うと出血しますし、
脱水症状になることがあります。
胃は嘔吐ですが、状態としては下痢よりも嘔吐の方が一線を超えやすいです。
まず、恐怖の胃捻転があります。
嘔吐は相当な筋力と体力を使いますし、
実際体力を使いすぎてそのことで死んだ犬たちがいます。
それに吐くは本来の胃の動きとは真逆ですから、
胃をぶら下げている靭帯が急速に伸びきることにつながります。
これが胃障害から発症する胃捻転です。
さらに嘔吐は直接胃粘液を出しますから、
下痢による脱水とは進行速度が違ってきます。
特に水を大量に飲んで嘔吐を繰り返す場合は注意が必要です。
200ccの水を飲んで嘔吐した時には倍の400ccの水分を放出してしまいます。
これを数回繰り返すと脱水によるナトリューム不足で、
一気に一線を超えてしまいます。

おやつは怖いですね、
特に胃腸障害を患わっているときは一線を超えるボタンを押しているようなものです。
でも現実は、それでもおやつを与えてしまいます。
犬たちの命を軽く見ているわけでもなく、
よくないこともわかっているのですが、
それでもおやつを与えてしまっています。
それはなぜでしょうか、
犬が喜ぶから、そりゃ喜びますよ、食事ですから。
嬉しそうになついてくれるから、
飼い主さんだからどんな時も嬉しそうになつくでしょう。

違います。
それでも犬たちにおやつをあげるのは、
飼い主さん自身がおやつに依存しているからです。
依存症と言ってもいいぐらいです。
犬たちのためにおやつをあげているのではなく、
おやつをあげる自分のためにおやつをあげているのではないでしょうか、
冷静に考えればそれが必要でないことがわかります、
健康な時はまだしも、そうでない時にこそ必要でないのに、
我慢できなくなります。
言い方悪いですが、それは明らかな依存症の症状です。

おやつをあげることを誰かに、あるいは自分から禁止されて、
心が苦しいのなら間違いなく依存症だと思ってもいいです。
犬たちの問題ではありません、飼い主さんの問題です。

おやつあげたい症候群が一線を超えます、
どうか超えないようにしてやってください。

久々の厳しい話でした~
説得力、ある?
ご意見賜ります。特に獣医さんからの意見がうれしいかな、
でも、やっぱいいわ、返事がちょっとじゃまくさい、
なんてことを‥…言うかそう言うこと。

いいんですよ、この話は信じれる人だけが信じてくれれば。

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2017年3月24日 (金)

第363回

断捨離はけじめと旅立ち

息子の大学の卒業式に行ってきた。
本人は来てほしいとは思っていなかったようであるが、
大学の卒業式とやらを見てみたいのと、
そして少しばかり味わってみたかったので、
その気持ちは無視して行ってやった。

一時期、大学の卒業式に親が出向くのは、
子離れができていないなどと言って批判されていたが、
今はそんなこともないようなので、堂々と行くことができる。
それに通っていたのは子供だけれど、学費を払っていたのはこっちだから、
お客さん的な見方をすると、当然参加させてもらわないと、と思うのである。
それにしても、そんなことを考えると、
自力で通っていた学生さんたちは立派だと思う。
なかなかできることじゃない。
なるべく早く、返済免除の奨学金制度を作っていただきたい。
いずれこの国を背負っていく若者たちだから、
勉学にしろ、スポーツにしろ、遊びでも、恋愛もバイトも、
学費の心配なく打ち込んでもらえたらと考える。

期待していたのはハリウッドの青春映画に出てくる、大学の卒業式。
芝生のきれいな校庭でガウンと四角い帽子をかぶって、
シャレの利いた粋な学長のスピーチと明るく振る舞う学生たち。
現実は違った。一言で言うとあんまりだった。
公立の小中高学校と同じである、あの雰囲気だった。
重んじるのは厳粛と規律と公人の祝電と長く取り留めのないスピーチ。
卒業させてやった感と恩着せがましさは、
卒業後のエールにはならず、単なる脅しだけ。
小中高はともかく大学なんだから、
もっと気持ちよく卒業させてやればいいのに、と思うが、
もしかしたらここの大学だけか。

1か月ほど前のある日、
「車で荷物を運んでほしいと」息子が言う。
リサイクルショップで不用品を処分したいとのこと。
そう言えばやたらと部屋を片付けていた。
本人は否定、いや、否定と言うよりもその域に達していないと言うが、
傍から見たら間違いなく「オタク」属だ。
そんな話をすると、オチは「お父さんと一緒やし」で毎回決まるが、
そのお父さんも「その域じゃない」と思っている。

けっこうな荷物だ、よく集めたもんだ、
本にDVD、ゲームにフィギアとプラモデル。
何年分?と何円分?
それにしてもよくこれだけ部屋に入っていたな。
おかげで部屋は広くきれいになっていた。
でも本当にいいのか、処分して、レアものもあるみたいだし、
コレクションは歴史だからね、
オタクなんて言って馬鹿にするやつは、歴史も否定しているやつなんだ、
と自分のものじゃないけど、処分が気になる父。

「ええねん」とえらくあっさりと言う息子。
そうか、そう言うことだったのか、
4月からの社会人に向けてのケジメか。
旅立ちのための断捨離のようだったので、
もう何も言わないことにした。
なんだかんだ言ってちゃんと考えているのか、
と思うと、それなりにうれしく思い、
大量の荷物をせっせと車に運んだ。

量が量だけに、査定に時間を要した。
査定額を受け取りに行って戻った息子が「けっこうあったわ」と言う。
別に金額を聞く必要はないので聞かなかった。
お年玉ももうないし、人生これからもっとお金も必要になってくるし。
とにかくその心意気を尊重してやりたかった。

それから数日後、整理された息子の部屋に、
真新しい最新のゲーム機が箱と一緒に置いてあった。
えっ?!そう言うこと?
う~~ん、しっかりしていると言えばしてるわな。
ショックがっていいのかどうか、卒業式が終わった今も悩んでいる。

Ps44

フリースタイルの演技
ディスクマネージメントの極意その9・最終回

実際の演技にディスクマネージメントを計画する

考え方と取り組みがわかり、
体が自然に動けるように動作の練習もしたら、
実際の演技にディスクマネージメントを計画します。
と言うことは、あらかじめルーティーンを決めておくことになりますが、
こう言った取り組はその演技がアドリブ的であっても、
あるいは急な計画の変更であっても、
十分に対処できるので心配ありません。
ただ、ルーティーン全体が初めから計画性のない、
即興性の大きい内容であった場合、
ディスクマネージメントも即興性が高くなるので、
優れた精度を確保することが難しくなるでしょう。
よって、とりあえずは仮でもいいので、ルーティーンを確定させることを勧めます。

計画図を作る。

犬と共に考えたルーティーンを部分的に実行します。
そして手持ちのディスクが少なく、あるいは無くなったときに、
一旦ルーティーンを止めて、紙にディスクの散らばっている位置を作図します。
縮尺に精度は必要ありませんが、
スロワーを中心に大まかな距離と角度に明示します。(例えば色付きで〇を書く)
それぞれの印にキャッチの種類(トス、オーバーなど)も書いておきましょう。
犬がディスクを咥えたままの時は、
その動線の方向に矢印を書けばいいでしょう。
一概に言えませんが、2分ほどの演技では概ね7~8枚の紙が必要になります。

同じルーティーンでもディスクの散らばる位置が安定していないとすれば、
それはルーティーンの完成度が低いと言えますので、
まずはそこの精度を向上させましょう。
また、風などの影響を受けて安定しない場合は、
安定する条件を見計らって実行しましょう。
ディスクマネージメントを施すことによって、
演技の質は向上しますが、
精度に貢献することはあまり期待できません。

よりよくなるように計画する。

計画図が作成できたら、
どうのようにディスクマネージメントを施すかを計画していきます。
ディスクを拾い集めるなら、その順番の動線を明記します。
そして、拾い方の姿勢や演出的アクションもできるだけ細かく示します。
多くの場合、次の計画図になるときはルーティーンの流れも変わるときなので、
その流れに添えるようにわかりやすくしておきましょう。

この計画の段階でトリックの位置やスローの方向を、
ディスクマネージメント的(ドロップ位置の調整も含む)
にすることがありますが、
そのような場合は改めて変更後の計画図を作成しましょう。

エアー練習をする。

計画図に指示が書き込めたら、実技の練習をします。
まずは犬と一緒ではなく、犬を使わないエアー練習をします。
エアー練習ではレトリーブができませんので、
スロー系はスローするにはしますが、
犬がディスクを手元までもって帰ってきた設定で、
予備のディスクをもう一枚持っておくといいでしょう。
例えば、5枚のルーティーンでそのうち2枚がスローなら、
初めに7枚のディスクをもって練習するということです。

スローの後にオーバーと言った具合に、
ディスクを途中でドロップさせる場合は、
既定の長さのスローはせずに、そのドロップさせる位置までのスローにします。
こうすることによってより実践的なディスクマネージメントが可能になるでしょう。

エアー練習は犬の動作を想像することが重要です。
それはキャッチの合間の動作もそうですし、
犬にWaitやSitなどの指示を与えた場合もエアーとしての練習が必要です。

ビデオ撮影する。

エアー練習を十分に行ったら、犬と共に演技し、
それをビデオ撮影します。
ただし、最初から演技全編を撮影せずに、
計画図を作るときのように小分けにするといいかと思います。
キャッチミスがあまりにも多いと、
ディスクマネージメント的シュミレーションは意味を持たなくなります。
ミスキャッチはディスクマネージメントの計画を台無しにしてしまうのです。

小分けにした精度の高いビデオを連続して見ると、
流れの切り替わり時や全体の印象がより適切であるかが見えてきます。
もちろんこの時点で演技の変更を余儀なくされることもありますが、
それはより発展的だと考えればいいでしょう。
撮影はできる限りあらゆる方向が望ましいです。

連続した演技の撮影はルーティーン全体を検証するときに行うので、
今の段階では必要ないと思います。
それにまだまだ発展的変化をしていく段階だと考えればいいでしょう。

ビデオ撮影は推奨します。
それは演技を客観的に見ることが現実問題として、
プレーヤーはできないからです。
それに往々にして実際に見ている側と演じているプレーヤーとでは、
見え方に大きな差があります。
表現するが主体ですから、この差は厳しいものになります。
そしてこの差を埋めるためには、
プレーヤーが自分を客観的に見ることのできる能力が必要なのです。

今回でディスクマネージメントは終わりになります。
フリースタイル講座も終盤になってきました。
残りはパフォーマンスと演出になります。
ご期待ください。

そうそう、言い忘れ、
エアー練習も音楽を使うといいですよ。
完璧なエアー練習を音楽付きで見ると、
あたかもそこに犬がいるような錯覚に襲われることがあります。
そこまでの精度が練習の段階で必要とは思いませんが、
それはそれで面白く楽しいものです。
挑戦する価値ありですね。

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2017年3月17日 (金)

第362回

あかんやろ、今年のお水取り。

春めいてきました、夜はまだまだ寒いのですが、
それでもどことなく風が温かく何とも言えぬ妙な、
それでいて少し不気味なそんな春先が心地よろしいです。

Dsc04231
2016、昨年のお水取り、火の粉の滝がメインイベント

さて、こうなると恒例の奈良東大寺二月堂のお水取りに出かけようとなりまして、
2週間ほど続く東大寺の僧侶の修行でありますが、
参拝者にとってはイベントに違いありませんで、
一番盛り上がる大松明の12日がちょうど日曜日と重なりますので、
自然とこの日に出かけることになったのであります。

もちろん例年大変な混雑でありまして、
厄除けの火の粉を浴びられる場所にはたどり着けませんが、
それでも風の具合によってはその火の粉の火の消えた、
ススのようなものは飛んでまいりまして、
厄除けの効果があるものかわかりませんが、
一応浴びることができます。

ところがどうでしょうか、
二月堂に向かう参道、
二月堂まで100mと言うあたりで通行規制が引かれておりまして、
そこから先へは進めないことになっております。
案内説明をするのはガードマンだけではなく、
奈良県警の警察官も大勢いて、
なんとも物々しい雰囲気であります。
昨年も12日の大松明の日に来ているはずですが、
このようなことはまったくございませんでした。

Dsc02338

おそらく、察するに昨年に何か不具合があったに違いありません。
混雑で誰か怪我人が出たとか、はたまた尋常じゃない人の数によって、
大松明を見ることができなかった人たちが、
クレームをつけたとかです。
そうでないと、こんな大掛かりな警備はしないと考えるわけです。
普段なら人の集まるところに集まってくる奈良公園の鹿も、
この雰囲気にたじろんでおります。

Dsc02339

言うまでもなくここの位置では火の粉のススはおろか、
松明そのものも見ることはできません。
「どうするんだろう」と気をもんでおりますと、
いいタイミングで説明のアナウンスが入ってまいります。

それによりますと、300名ほどでグループを形成し、
そのグループ単位で歩きながら松明を見るということであります。
グループとグループは十分な間隔をあけて事故を防ぐと申しております。
そうなると心配なことがございます。
この日は松明がその数だけ一斉に並ぶことになっておりまして、
いわゆる新聞やニュースなのどによって紹介される、
お水取りイコール「火の粉の滝」の画ですが、
総演出時間はその他の日の1本づつ登場するときよりも短いことになります。
となれば最初の方のグループは見ることができても、
後ろのグループが二月堂に差し掛かるときには、
松明が終わっている可能性がございます。
冒頭に申しました通り、イベントでございますから、
「火の粉の滝」を見ずしてお水取りを見に来たはありえません。

私たちのグループは前から3番目のグループになりました。
グループごとに牧場の羊みたいにロープ策で仕切られています。
確かに、数えていませんがざっと300人はいるでしょう。
3番目は微妙な位置です。
もしかしたら見れるかも、と言う位置になりますから、
ここであきらめて帰る決断ができないのでございます。
事実、春先とはいえ寒空に立ちっぱなしですから、
この状況に我慢できず怒られて帰られる人もございます。
後ろを覗き込みますとグループはゆうに10を超えていそうです。
暴動が起きるのではないかと心配になります。

そんな時、松明登場時間が迫ってまいりますとまたアナウンスがあり、
参拝方法の説明がございます。
それによりますと、なんと、1松明1グループで参拝するとのことです。
そのグループが二月堂の下を通過するときに、
松明が一本、二月堂の檀上に現れるというあんばいだそうです。
本日の松明は全部で11本ですから、
11グループまでは一応松明を見ることができそうでありますが、
肝心の「火の粉の滝」はどうなったのでしょうか?
壇上に松明が並ばないのなら今日見る理由はありませんし、
そもそも僧侶たちの修行ですから、それをただ見に来た人たちの都合に合わせて、
変更してもいいのでしょうか。
などと考えるのですが、本心は「火の粉の滝」をカメラに収めたいだけです。

Dsc02341

ようやく隊列が動きますと、こんどは動いた隊列を乱れさせないために、
警備の人が大声を張り上げます。
見られるか見られないかの心情での待たされでございますから、
我先にと早足になるのは致し方ないことです。
かと言ってそれを許してしまいますと、今日やってきた努力は水の泡となります。
「先導の警備員を追い抜かないように」とさらに怒声ともとれる対応ですが、
参拝者たちには届いておりません。
そしてとうとう、人間バリケードとなるのでございます。
警備員数名が隊列の最前列で手をつなぎ、
参拝者に背中を向けゆっくりと前進していきます。

この人間バリケードに出くわした途端、情緒も何もなくなってしまいますが、
ここからは階段の登りとなっておりますので、
休む間もなく転倒注意勧告が行われます。
ようやく松明が見られるところまでやってまいりますと、
ほとんど全員がカメラの用意をしますが、
今度は絶対に立ち止まらないようにと急かせるのでございます。
松明は隊列の進み具合を確認してか、それに合わせて舞台の端から移動してまいります。
そして端っこに突き出した松明の下を隊列は進んでまいりますので、
一応わずかながらに火の粉らしきものは歩きながら浴びることができるのでございます。

Dsc02350
一本だけだとこんな感じです。

次の松明を振り返って眺める余裕はございません。
この時点で、もはやさすがに誘導されることはございませんが、
ほとんどの人の帰路を急ぐ心理に押されて、
ひたすら参道を下ることになるのでございます。

厳かさは欠片もない、イベントとしても貧弱で、
昨年とは打って変わったこの状況に、もはや来年の期待はできず、
落胆と共に帰路の駐車場へとたどり着きますと、
おびただしい数の観光バスが止まっております。
どうやら原因はここにあるようでございます。
なるほど、確かに隊列の中にも外国の人がたくさんおられました。
アジア系だけでなく欧米諸国と見受けられる方も目立っておりました。

Dsc02359
ざっと数えて30台以上

Dsc02357
こちらは奈良県警のバスです、全部で7台。

お水取りは752年に始まって以来、今回で1265回目でございますが、
その間一度も休むことなく続けられてきました。
東大寺が焼失した時も、応仁の乱、関ヶ原の合戦の時も、
明治維新の時も太平洋戦争の時も、
飢饉や大災害の時もであります。
それだけ続けられた理由は決まり事にこだわらず、
時代時代に求められることを取り入れてきたからだと思うのであります。
お目当てがかなえられなかったので残念と言えば残念なのですが、
そのように考えますと、海外の観光の人に合わせて重い慣例を替えてしまう柔軟さこそが、
長く続けられてきた理由ではないかと思うのでございます。

でもやっぱり「あかんやろ」。

フリースタイルの演技
ディスクマネージメントの極意その8

実践的な練習

ディスクマネージメントは考え方と取り組みで対処できますが、
それでもやはり練習は必要です。
もちろん練習と言ってもできないことを出来るようにする練習ではなく、
考えたことやとっさの判断に体の反応を素早くすることと、
そう言ったことに慣れるための練習となります。
またこの練習は短いスパンで定期的に行う必要はありません。
ある程度慣れてしまえば、ルーティーンンを練習する中で、
ディスクマネージメントも同時に考え動ける練習ができるはずです。
これが習慣化すればそれがベストだと言えます。

落ちているディスクを拾う練習。

概要
ディスクを10枚持って後ろ向きに立ち、
見えないように後ろ側にその10枚のディスクを無作為に10m以内で投げます。
全部投げ終わったら振り向いて、散らばっているディスクを拾い集めます。

詳細
〇ディスクを無作為に投げると言っても、ちゃんと練習になるような投げ方をします。
同じような場所に固まるのでは無く、縦と横の距離がバラバラになるようにします。
そうすることによって、結果的にその内の2枚程度のディスクが接近することがありますが、
それはそれで適切だと考えていいでしょう。
実践的に隣接したディスクの配置は十分に考えられることです。

〇散らばったディスクを途中で見てはいけません。
途中で見るとそれがディスクを拾う時の計画に入りますので、
新たに投げるディスクの位置を無意識に調整してしまいます。
あくまでも散らばったディスク10枚を一度に初めて見る必要があります。

〇すべてを投げ終わったら振り返ってディスクの散らばり具合を確認し、
演技の正面を設定し、どこからどのように拾うのかを計画します。

効用
初対面のパターンに適切な計画を立て、
かつ実行出来るようにします。
このことによって、ある程度事前情報があることに対しては、
より精度が高くなりますし、
その事前情報が当てはまらなかったときや、
まったく違うものに出くわしたとき、
あるいは予想外のことがおきてしまった時などにも対処できるようになります。

さらにこう言った練習に慣れてしまえば、
ディスクマネージメントについては頭の片隅で考えれば十分となり、
本質のプレイにより集中できるようになります。

参考とコツ
〇リズミカルに捉えるとより効果的になるので、
それなりの音楽に合わせて動くと良い結果がでます。
(演技で使う音楽とは限りません、音楽が用意できない時は、
自分の口でテンポを数えるだけでも効果があります)

〇ディスクの拾い方は事前に、
スタイリッシュに見える拾い方を練習しておきましょう。

〇練習の初めは急いで動く必要はありません、
やり直したり、頭の中を整理しながら進めるといいでしょう。
また、早いだけがベストではありません、
練習を積み重ねると緩急をつけた動作が出来るようになりますし、
それは演出的に見ても効果的です。

〇反射的に体が動くようになって来れば、
途中で拾ったディスクでスローを入れるのも効果的です。

〇動画を撮影して自己解析をお勧めします。

目的
ディスクを拾い集めることに対する神経の使い方を軽減させます。

続く、
次回は「実際の演技にディスクマネージメントを計画する」です。

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